Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
先週末、当店のある灘中央市場恒例の人気イベント『紙皿食堂』が開催されました。
希望者に紙皿が配布され、各自それを持って市場を巡り、いろんなお店で百~数百円で売られているお惣菜を好きなだけ盛り付け、イートインスペースで食べる、というものです。
この日に限っては、精肉店、鮮魚店、青果店などいつもはその場で食べられるものは出していないお店も、美味しそうな自家製のおかずを並べています。

3年前から年3回、2月5月10月各月のいずれかの土日にやっておりますが、地元の新聞で紹介されたりするので結構知名度も上がってきて、最近では普段市場で買い物をしない人や海外からの留学生なども訪れるようになり、集客という点では成功していると言えるでしょう。
但し、それは食品を提供できるお店だけの話であって、残念ながら集客力アップイコール市場全体の売り上げアップではない。
将来的には人が人を呼び店を呼び、好循環で大昔の賑わいを取り戻せたら…

市場の役員である三代目は、今のところ自分の店には全くもって無関係のこのイベントのために、毎回打ち合わせだ準備だ現場だ後片付けだと忙しくしていますが^^;

今回は特に台風の真っ只中で、一体どれぐらいの人が来てくれるのかと思っていたら、意外にも天気のいい日とあまり変わらないほど盛況だったようです。
三代目がイベント会場に掛かりっきりだったため、私は土砂降りで数時間に2、3人しか来ない花屋の店番をしながらつらつら考えていました。

やっぱり人は食べることには積極的なんやなー。
そりゃ食べるって生きるためには一番大事やもんなー。
災害の時の避難所でも、まず食糧が足りてる足りてないが問題になるもんなー。
取り分の多い少ないで喧嘩も起こるっていうしなー。
お腹が空くと怒りっぽくなるよなー。
みんなお腹が空かなかったらいいのになー。
食べなくても生きられたらいいのになー。
そしたら世の中平和やのになー。
究極のサバイバルやなー。
実際、食は命に直結する。
そんな大切なことが大切でなくなれば、人はもっと解放されもっと自由にもっと柔軟にもっと末永く生きられるのではないか。
霞を食べて生きているという仙人は、かくして仙人になったのではないか、と。
PR
鉢植えのキュウリの勢いが衰え、実を付けても育たなくなりました。
そして、その頃になるとアブラムシがどこからともなく大勢押し寄せてキュウリの葉や茎に居座り汁を吸ってくれるもんで、ますますキュウリも終わりやなぁと思っていたところ、あちこちにいろんな姿の虫たちが…
黒くて丸くてツルピカの小さな虫、黒地にオレンジ色の模様のトゲトゲした6本足の細長い虫、似たような容姿でサイズ違いの虫。
これらは全てナミテントウでした。
アブラムシが出す甘い排泄物目当てにやってきたアリたちとの間に不穏な空気が流れる〔注〕こともあるけど、幼虫から成虫まで、随分と賑やかに繁殖してアブラムシを食べています。
遅い!もうちょっと早く来てくれたらキュウリの寿命が延びたかもしれないのに。

でも折角なのでテントウムシを観察してみましょう。
餌となる生きたアブラムシの大量確保が難しいのでアゲハチョウの時のように壮大な観察日記とはいきませんが、取り敢えずキュウリの蔓にしがみついた蛹を連れてきました。

テントウムシは、卵→幼虫(1齢~4齢)→前蛹→蛹→成虫、と変化します。
羽化の近い蛹。上が頭です。黒い目が透けて見えます。
 4時間半後、出た!短い脚を踏ん張り苦労しながらじわじわ出ました。最初は皆こんなきれいな黄色です。
 すぐに蔓の上を行ったり来たり。何かを探しているようです。
 登場して20分、お尻の方から何か出てきました。
 羽ですね。厳密には下翅(かし)といいます。表面の硬い羽が上翅(じょうし)です。
 15分ぐらいこうして羽を乾かし、何事もなかったかのようにすーっと片付けました。羽化直後動き回っていたのは、安全に羽を伸ばせる場所を探すためだったのですね^^
 ぱっつん前髪のなかなかカワイイ顔です。
 なんか黒ずんできたぞ。
 どんな模様になるのかな?
 羽化の約12時間後。何てシックな^^; 後ろの方に左右対称に目立たない暗い赤の紋があります。
この後、食事に困らないキュウリの葉に逃がしてやりました。

ナミテントウやナナホシテントウなど肉食系のテントウムシは、植物にとって厄介な害虫であるアブラムシを大量に食べるため、益虫として大切にされてきました。
ナミテントウの幼虫をパックにした生物農薬もあるほどです。
柑橘類を育てる農家から見れば明らかに迷惑なアゲハチョウの幼虫に寄生するハチに憤慨しながら、テントウムシを愛でる。
もう、訳わかりません\(^o^)/

ところで、そうこうするうちにあっさり秋の彼岸が終わってしまいました。
今回は、売り上げは去年の7割ぐらいでしたが仕入れが安かったため、利益の落ち込みは思ったより少なくて済みました。
いや、落ち込んだことには変わりはないのですがね(-"-)

〔注〕アリは、アブラムシから甘い汁をもらう代わりにアブラムシの天敵であるテントウムシを追い払うそうです。
実際に戦っている場面に遭遇したことはないなぁ。
花屋の一大イベントであるお盆商戦が終わりました。
今年の売り上げは、昨年と同じぐらい。
しかし、「上出来やん(´ω`)」と喜んでいる場合ではありません。
実は、お盆前から仕入れ値が異常に高く、従って売り値も高めに設定せざるを得ず、結果、数字だけは大きくなっただけだって。

商品単価により変わる売り上げなんかよりずっと大切なのは、利益です。
仕入れ値が高いと利益など出るはずもありません。
しかも、そんな中でも売ろうと思えば、この界隈の花屋を端から端まで見て歩く消費者が立ち止まるような値札を掲げなければならず、売れたってあんまり嬉しくない。
せめてもの救いは、昨年仕入れをセーブしたにもかかわらず大量に売れ残ったハスの花が、今年は更に抑えていいところで売り切れたことです。
8月23、24日の地蔵盆のハスの花も年々売れなくなっているので、無理に揃える必要もないし。
(今朝三代目は「ハス、安かったら買ってくるけど…」と言って花市場へ出掛けましたが、実際は、買う買わないを考える余地などない、手の出せない高値でした。)

それにしても、この業界の景気の悪さは何なんでしょう?
世の中の価値観が変わってきたのでしょうか?
普段何となくスルーしていても、お盆には仏壇や神棚に花や榊を供え手を合わせ、墓参りをする、という行動が、絶対的なものではなくなってきているように思います。
何事にも波がありいい時があれば悪い時もあると申しますが、廃れっぱなしで復活しないものも確かにある。
花にまつわる習慣や行事が、どうもそれに該当するらしい。
花屋という商売がこの世からなくなることはないでしょう。
でも、現状は花屋の数が花を買う人と花の流通量に対して多過ぎる。
この度の仕入れ値の高騰の一因は、生産者の減少や天候不順のため市場に出る花が少ないのに、売れるか否かはわからないがとにかく商品を確保したい花屋の間で取り合いになったことにあります。
そしてお盆の終盤には、結局売れずに在庫を抱えた花屋が大勢現れて、花は暴落したそうです。
何やねーん!ヽ(`△´)ノ
思えば、実家のユズの木を助けるために、『目に付く限りの卵を排除し目に付く限りのイモムシを引き取って迷惑行為のないよう管理し育てる』というコンセプトでスタートしたプロジェクトですが、毎日世話を焼く中で実にいろいろなことに気付き、いろいろなことを考えさせられ、大変有意義で奥深いものを見せてもらいました。
子どもの頃から虫好きではあったけれど蝶の幼虫は飼ったことがなく、いい大人になって初めて機会に恵まれたのは、私の場合却ってよかったのかもしれません。
インターネットなどあるはずもない大昔、図鑑などからのわずかな情報と幼くいい加減な経験と感性を頼りに双方が納得のいく付き合いができたかどうか。
今だからこそ、手軽に得られる豊富な情報と年の功に基づく想像力を駆使して、あの小さくもスゴイ生き物たちと大真面目に関われた。
それは本当に幸せな時間でした。
無事成虫になった子、残念ながら途中退場した子、みんな私の心の糧になっています^-^

糧といえば、イモムシケムシたちにほとんど食べ尽くされたキンカンから、小さな新芽と白い蕾が出てきました。

この度旅立った7頭のアゲハが、葉も疎らなキンカン目指して唯一の仕事のために我が家に舞い戻ることはないでしょう。
でも、わずかながら咲いているいろんな花の蜜を吸いに来るかもしれない。
そして来年キンカンの葉が茂ったら、彼らの子孫が卵を産み付けていくかもしれない。
そうしたら、私もまたキンカンと相談しながら、2~3頭だけ育ててみようと思っています。
7月29日、私は大いに悩んでいました。
暑さをしのげる部屋の中だからか夏の割にはのんびりと蛹時代を過ごしていた『くろこ』、12日目にして遂に目に見えて黒くなってきました。
中のチョウチョの色が透けて見えるのです。

今までの少しの経験やたくさんのネットの情報からすると、遅くとも翌日午前中には羽化しそうです。
でも、明日は朝から店番、これは困った、どうしよう…
更に計算が狂って深夜や早朝に羽化してしまったら、睡眠時間を考慮すると蝶の『くろこ』を出勤前に慌ただしくリリースするしかない…
考えに考えて、できる限り羽化を遅らせるため〔注〕、もし羽化してもおとなしくしていてもらうため、まだ明るい夕方に蛹の『くろこ』が付いた飼育ケースの蓋を段ボール箱に入れ、蝶になった時の飛び出し防止にネットで蓋をして、暗闇になるよう新聞紙を被せました。
その後1時間置きにちらっと蛹の色を見て、着々と羽化の準備が進んでいるのを確かめ、後は運を天に任せて就寝(_ _)zzz

明けて30日、新聞紙とネットをそーっと外すと、蛹はもう真っ黒を通り越して中身と殻に隙間ができて白っぽくなっていました。
しかも、出る気満々で時折ひょこっと動きます。
マズい!!
このまま羽化に付き合えば仕事に遅れる。
店では早朝から出勤した三代目が、私と交代するために待っている。
放置すればチョウチョ版『くろこ』を長時間箱の中で待たせることになる。
どっちも待たせないためには…これしかない!
私は自転車の前かごに飼育ケースの蓋を入れ、店へと向かいました。
振動を避けるため自転車を押して歩いたけれど、どうしてもガタガタ揺れ、その度に『くろこ』が迷惑そうにからだを振ります。
そして、何と胴体の一番よく動く節が割れ、ほぼ同時に頭の殻が割れ、とうとう脱皮が始まった!
頭の方はデフォルトだけど、胴ってどうよ?!と心配しましたが、もう中身はばっちり出来上がっているので大丈夫!
今はとにかくできるだけ静かに移動。
早めに出発したのは幸いでした。
しかし、やっぱり道は険しく、ずんずん出てきてすっかり殻を脱いだ『くろこ』に「しっかりつかまってるんやでー!」と言い聞かせながら店へ店へと。
『くろこ』も「うん、わかった!」とばかりに後付けの段ボールの足場にしがみついています。

やっとの思いで店にたどり着いた時は、安堵感で座り込みたいぐらいでしたが、まだまだやることはてんこ盛り。
まず『くろこ』が安心して羽を乾かせるよう、安定する場所に飼育ケースの蓋を置きます。
それから、時々様子を伺いながら、花屋の仕事をします。

間違いなくクロアゲハ。
綺麗ですねー(*´ω`*)
蛹の胴が割れて内側がこっちを向いていますね。

この黒々とした姿はどうやら男子のようです。
三代目が来てくれたお陰で、店の外で写真が撮れました。

結局約3時間、『くろこ』と一緒でした。
思えば卵を見つけた6月28日からの長い付き合いです。
あんなに小さくて、卵の殻なんかかじっていたのに…
チョウチョになってからも一番長い。
羽化をコントロールしようと画策したけれど、実は『くろこ』が気を利かして別れの時を店でゆっくり過ごせるようにしてくれたのではないか?
そして…


当店のある灘中央市場の通路を隔てて東側の畑原市場の入口。

これが最後とシャッターを切っていると、通りすがりの人たちが「あんなとこにチョウチョ!」と見上げていきます^^;
そして10分後、『くろこ』は消えていました。
ありがとう(T▽T)

〔注〕アゲハチョウには秋に蛹になり越冬するものもいるが、越冬するかしないかの分かれ目は日照時間や気温に関係するようなので、暗くてあまり暑くない室内にいれば越冬とまではいかなくても性急な羽化は思いとどまってくれるかなと。
しかし日照は幼虫時代の条件という話もあり、何とも確信が持てません。
でも、手をこまねいている場合ではなく、何かせずにはいられませんでした。
10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
よろしければポチッと
プロフィール
HN:
Lantana
性別:
非公開
自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
 兵庫県神戸市灘区
 水道筋3丁目1
 灘中央市場内

 (灘中央市場北入口を
 入って北側2軒目)


営業時間
 8:15~18:15


休業日(曜日により変更することがあります)
 お盆終了後2日間
 1月1日~1月7日
ブログ内検索
携帯版URL
忍者ブログ [PR]


Copyright © 2009-2017 神戸下町の花屋 All Rights Reserved.