Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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思えば、実家のユズの木を助けるために、『目に付く限りの卵を排除し目に付く限りのイモムシを引き取って迷惑行為のないよう管理し育てる』というコンセプトでスタートしたプロジェクトですが、毎日世話を焼く中で実にいろいろなことに気付き、いろいろなことを考えさせられ、大変有意義で奥深いものを見せてもらいました。
子どもの頃から虫好きではあったけれど蝶の幼虫は飼ったことがなく、いい大人になって初めて機会に恵まれたのは、私の場合却ってよかったのかもしれません。
インターネットなどあるはずもない大昔、図鑑などからのわずかな情報と幼くいい加減な経験と感性を頼りに双方が納得のいく付き合いができたかどうか。
今だからこそ、手軽に得られる豊富な情報と年の功に基づく想像力を駆使して、あの小さくもスゴイ生き物たちと大真面目に関われた。
それは本当に幸せな時間でした。
無事成虫になった子、残念ながら途中退場した子、みんな私の心の糧になっています^-^

糧といえば、イモムシケムシたちにほとんど食べ尽くされたキンカンから、小さな新芽と白い蕾が出てきました。

この度旅立った7頭のアゲハが、葉も疎らなキンカン目指して唯一の仕事のために我が家に舞い戻ることはないでしょう。
でも、わずかながら咲いているいろんな花の蜜を吸いに来るかもしれない。
そして来年キンカンの葉が茂ったら、彼らの子孫が卵を産み付けていくかもしれない。
そうしたら、私もまたキンカンと相談しながら、2~3頭だけ育ててみようと思っています。
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7月29日、私は大いに悩んでいました。
暑さをしのげる部屋の中だからか夏の割にはのんびりと蛹時代を過ごしていた『くろこ』、12日目にして遂に目に見えて黒くなってきました。
中のチョウチョの色が透けて見えるのです。

今までの少しの経験やたくさんのネットの情報からすると、遅くとも翌日午前中には羽化しそうです。
でも、明日は朝から店番、これは困った、どうしよう…
更に計算が狂って深夜や早朝に羽化してしまったら、睡眠時間を考慮すると蝶の『くろこ』を出勤前に慌ただしくリリースするしかない…
考えに考えて、できる限り羽化を遅らせるため〔注〕、もし羽化してもおとなしくしていてもらうため、まだ明るい夕方に蛹の『くろこ』が付いた飼育ケースの蓋を段ボール箱に入れ、蝶になった時の飛び出し防止にネットで蓋をして、暗闇になるよう新聞紙を被せました。
その後1時間置きにちらっと蛹の色を見て、着々と羽化の準備が進んでいるのを確かめ、後は運を天に任せて就寝(_ _)zzz

明けて30日、新聞紙とネットをそーっと外すと、蛹はもう真っ黒を通り越して中身と殻に隙間ができて白っぽくなっていました。
しかも、出る気満々で時折ひょこっと動きます。
マズい!!
このまま羽化に付き合えば仕事に遅れる。
店では早朝から出勤した三代目が、私と交代するために待っている。
放置すればチョウチョ版『くろこ』を長時間箱の中で待たせることになる。
どっちも待たせないためには…これしかない!
私は自転車の前かごに飼育ケースの蓋を入れ、店へと向かいました。
振動を避けるため自転車を押して歩いたけれど、どうしてもガタガタ揺れ、その度に『くろこ』が迷惑そうにからだを振ります。
そして、何と胴体の一番よく動く節が割れ、ほぼ同時に頭の殻が割れ、とうとう脱皮が始まった!
頭の方はデフォルトだけど、胴ってどうよ?!と心配しましたが、もう中身はばっちり出来上がっているので大丈夫!
今はとにかくできるだけ静かに移動。
早めに出発したのは幸いでした。
しかし、やっぱり道は険しく、ずんずん出てきてすっかり殻を脱いだ『くろこ』に「しっかりつかまってるんやでー!」と言い聞かせながら店へ店へと。
『くろこ』も「うん、わかった!」とばかりに後付けの段ボールの足場にしがみついています。

やっとの思いで店にたどり着いた時は、安堵感で座り込みたいぐらいでしたが、まだまだやることはてんこ盛り。
まず『くろこ』が安心して羽を乾かせるよう、安定する場所に飼育ケースの蓋を置きます。
それから、時々様子を伺いながら、花屋の仕事をします。

間違いなくクロアゲハ。
綺麗ですねー(*´ω`*)
蛹の胴が割れて内側がこっちを向いていますね。

この黒々とした姿はどうやら男子のようです。
三代目が来てくれたお陰で、店の外で写真が撮れました。

結局約3時間、『くろこ』と一緒でした。
思えば卵を見つけた6月28日からの長い付き合いです。
あんなに小さくて、卵の殻なんかかじっていたのに…
チョウチョになってからも一番長い。
羽化をコントロールしようと画策したけれど、実は『くろこ』が気を利かして別れの時を店でゆっくり過ごせるようにしてくれたのではないか?
そして…


当店のある灘中央市場の通路を隔てて東側の畑原市場の入口。

これが最後とシャッターを切っていると、通りすがりの人たちが「あんなとこにチョウチョ!」と見上げていきます^^;
そして10分後、『くろこ』は消えていました。
ありがとう(T▽T)

〔注〕アゲハチョウには秋に蛹になり越冬するものもいるが、越冬するかしないかの分かれ目は日照時間や気温に関係するようなので、暗くてあまり暑くない室内にいれば越冬とまではいかなくても性急な羽化は思いとどまってくれるかなと。
しかし日照は幼虫時代の条件という話もあり、何とも確信が持てません。
でも、手をこまねいている場合ではなく、何かせずにはいられませんでした。
そろそろ『ちびこ』がおとなになりそうです。

羽化の時、蛹から出ると通常は上の方へ歩きますが、このままでは左へ行くしかないので、選択肢を増やそうと段ボールを付け足しました。
何かあっても後悔しないように、思い付くことは何でも対策しておかないとね。


そして7月21日、またしても20分ぐらい目を離した隙に羽化^^;
最初に落ち着いた場所(段ボール付けといてよかったー)から動こうともせず、静かに羽を乾かしておりました。

箱の中なので見えるアングルが限られていて、男女の区別も付きません。
でも、あれ?なんか付いてる?

後ろ首辺りに、蛹の殻が!
取ってやった方がいいのかな、自然に任せるべきかな、と思った瞬間、「何かされるかも」と察知したのかいきなりパタパタし始めたので、急いで箱ごと外に出しました。(写真を撮っていたためネットの蓋は被せず)
そして、いい写真が撮れれば、とスマホを取りに戻って20秒後、箱はもぬけの殻でした(゜o゜)
空を見上げても、地面の物陰を探しても、跡形もなく…
『ちびこ』よ、あんたはいなくなるのが好きやねぇ…(『実録アゲハ(11)密室トリック』参照)

今度は本当にいなくなってしまった『ちびこ』、もう何もしてやることはできないけど、元々雨の中運よく偶然私に見つけられ保護された極小ケムシなのだから、きっとよい蝶生を送ることでしょう。

因みに、蛹の抜け殻を比べてみました。

右が『ちびこ』のです。
ここ(赤矢印の先)が取れて『ちびこ』に付いていってしまったのですね(´▽`)
そして、下に敷いているのが度々登場する「蓋」。
百均の扇風機カバーです(^-^)b
『きんかん』の意義ある最期を目の当たりにした7月16日の夜、『くろこ』が例の軟便をしました。
いよいよ蛹になるのです。

元からあった丸い糞の上に、葉っぱのかけら混じりの緑の液体っぽいものが降り注がれております。
『くろこ』にピントを合わせたためボケボケ~^^;

唯一のクロアゲハ、しかもラスト1頭。
『くろこ』が満腹になる分には何とか間に合ったけど、キンカンの葉はほとんど残っておらず、ユズの返却期日も近い。
食草がない、つまりは、今年最後の観察です。
この不思議な生き物の姿をよーく目に焼き付けておかなくては。

今回は、先住者も誰もいない大き目の飼育ケースで自由に動き回ってもらいました。

そして蛹化の場所に選んだのは、蓋のつまみの裏!
微妙…
蛹が安定したら、羽化した時つかまりやすい足場を作ってあげよう。


翌日には、綺麗な緑色の蛹になりました。
大きさ40mm。
ナミアゲハは35mmぐらいだったので、随分立派に見えます。
かわいいネコミミはあるけど、そっくり返っていてなんか偉そうやし^^

私の願いは、
とにかく無事にチョウチョになって!
ただ、それだけです。
『おまけ』の一日遅れで蛹になった『きんかん』、そろそろ羽化するかなーと毎日確認していたのですが…
7月16日、ガ~~ン!!!
既にこの世のものではなくなっていたのです。(勇者は画像をクリック!)
前日まで何事もなかったかのように見えたのに(ノД`)・゜・。
このままでは悔しいので、中にいた奴がどんな顔をしているのか見てやろうと。
 蛹ですね。(右のメモリは1mm刻み)
調べると、悪名高きアオムシコバチ〔注〕にしては数が少ないような?
奴らの蛹と特定できる写真も見つけられなかった。
何やろなー???
奴らは成虫になってアゲハの蛹から自主的に出てくるらしいけど、何故かこの蛹は発見時既に真っ二つに割れており、中身はミニ蛹ばかり。(早速アリが狙っていますが)
もしかしたら、成虫は立ち去った後だとか?
だとすれば、蛹が少ないのも辻褄が合うかな?
と、もやもやしながら再び現場に行くと、
おおっ!!!
アリ(ヒアリではない)が大量に侵入し、カオスに!

そして翌日、蛹を植木鉢から剥がしてひっくり返すと、アリたちにすっかり養分を吸い取られて全身黒くなった羽化することのないアオムシコバチ(多分)の蛹が散乱しました(+_+)

うーん、アゲハの天敵の天敵はアリでしたか…
私がここで薬を撒けば、アリの天敵はヒト、そしてヒト―特に柑橘類の栽培を生業としている農家の天敵はアゲハなのですね…
こうして自然界はバランスを取っているのですね…
『きんかん』の死は決して無駄ではなかったと信じよう(-人-)

〔注〕アオムシコバチは、アゲハの幼虫や前蛹ではなく、蛹特に脱皮間もない柔らかいものに卵を産み付けるそうです。
ってことは、寄生が確定したのは、前蛹の『きんかん』がハチにたかられていた時ではなく、その後脱皮してからってか?
ってことは、鉢に目の細かいネットを被せる時、ハチも一緒に入れてしまったってか?
だとしたら、悔し過ぎ~\(>Д<)/
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プロフィール
HN:
Lantana
性別:
非公開
自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
 兵庫県神戸市灘区
 水道筋3丁目1
 灘中央市場内

 (灘中央市場北入口を
 入って北側2軒目)


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