Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
7月4日、6月25日蛹化の『B』がピクッと動きました。
おっ?!これは、羽化間近か?
蛹から羽の模様が透けて見えるようになるとその時だそうですが、蛹の色が茶色でわかりにくくて。
いつどうなるのか、初めてのことで見当が付きません。
そうは言っても、花屋兼主婦の私は家事をしなければ。
とその場を離れ、30分後戻ってみると、何と!!

立派なナミアゲハです!
女子です。〔注〕

羽をゆっくり開いたり閉じたり歩いたりして、2時間も経たないぐらいでバッサバッサと羽ばたきだしました。
この日は台風で、風は治まってるけど雨がなぁ、と困った時のネット頼みで調べると、小雨なら大丈夫らしい。
もしくは、暴れないよう暗い所に置くか、三角紙に入れる、とある。
うーん、暗くしても暴れないとは限らない、三角紙を作る材料も時間もない。
外は小雨、幼虫時代からせっかちだった彼女は、段ボール箱の中から「早く出して!あたしには時間がないの!」と訴えます。
アゲハの成虫の寿命は2~3週間(諸説あり)とか。
人は生き方を選べるけれど、蝶は選べない。
子孫を残すためだけに残りの命を使うのです。
私は表に出て『B』の箱の蓋になっているネットを外しました。
『B』は私のおでこに一瞬止まり、小雨の中あっという間に天高く飛び去りました。
数日前どこかのアゲハが近所の上空を舞っていたので、相手はすぐに見つかるでしょう。

嬉しいような、寂しいような。
あと7頭、心残りのないよう大切に育ててよーく観察しよう。

〔注〕ネットで調べたお尻の形で見分ける方法その他を採用
PR
6月27日の初期メンバーは、それぞれこんな感じ。
 『A』。26日蛹化^^ 緑色です。
 『B』。25日何故か一番乗りで蛹化。何かとせっかちな子です。
 『C』。前蛹。表面が乾いてきているので、そろそろ脱皮しそう。
 『D』。蛹になる場所を探し中。すごい勢いで歩き回ってます。
そして26日『A』の蛹化を動画撮影しましたが、残念ながらファイルサイズが大き過ぎて載せられないので、動画から抽出したコマをどうぞ!
 脱皮7時間前の前蛹
 背中が割れて、角が出た!
 頭も出て
 背中に掛かった糸の下を皮がすり抜け
 うにうにと
 身をよじりながら
 抜け殻を
 振り落そうと
 動いて動いて
 落ちた!
 落ち着いた^^
脱皮直後のナミアゲハの蛹は、こんな柔らかくて綺麗な緑色の虫です。
ネコミミ付きでとてもかわいいのですが、デリケートなのでお手を触れないでくださいねー
これから段々表面が硬くなり、色も模様も複雑な緑や茶色に変わっていきます。

脱皮は毎度大変で、だけどどんなに苦労していても助けてやることもできず、ただただ見守るしかありません。
皮が途中で脱げなくなったり、糸が切れて落ちたりとか、危険もいっぱいで。
こうやって見ていれば、何かあったら救えることもありますが、野生のままではそうはいきません。
自然界は厳しいです。
小さなイモムシケムシでも、本当に偉いもんです。
初期メンバーが次々と終齢になり、立派なおとなになるために毎日モリモリ食っちゃ寝、食っちゃ寝しています。
文章にすると紛らわしいので、ここでは幼虫それぞれに名前を付けます。


終齢になった順に『A』(6月16日)、『B』(19日)、『C』(20日)、『D』(21日)。
背中のV字模様の違いで、簡単に見分けられます^^
でも、このV字模様は成長するにつれて色が薄くなったり白い縁取りが出てきたりすることがあるので、成長前後の個体を特定する時は頭に近い方の両端に目玉みたいな紋の付いたくるくるした線〔注〕の方がわかりやすいかな。

脱皮直後の『B』と、平和な『A』と『D』。
この頃の『B』は『D』と似ていて、成長したらV字の雰囲気が変わり一瞬別の子かと思うけど、くるくるの線を見れば同一幼虫とわかります。

最初の集合写真の『B』と、すぐ上の『B』と『D』のアップ。
左と中が同じで、右だけ違うよね。

そして、後から見つかった子が『おまけ』。
更にその後に参加した子が『ちびこ』。
キンカンにいた子が『きんかん』。
卵から生まれたクロアゲハらしき子が『くろこ』。

皆、どんどん変化していくので、写真が撮れなかったり話が前後したりしますが、卵から蝶になるという一連のドラマの中で見つけた摩訶不思議な真実をいろいろ記録できればと思います。

〔注〕くるくるの線がある辺りは頭ではなく胸です。
さて、1頭でも終齢になると、食草の消費がぐんと増えます。
今後全員を蛹になるまで養うとなると食糧難必至なので、急遽実家からユズを植木鉢ごと借りてきました。
私にはこれ以上無理、と卵を落として。

それなのに、翌日小枝を切っていると、あー見つけてしまったー(´△`)
チビケムシやー
雨の中、一生懸命葉にくっついている姿を見ると放っておけず…
 2日後に脱皮、2齢になりました^^
(ケムシのようなイモムシのような…
脱皮直後は、目玉は透明感がありつやつやぷるぷる~
本体と抜け殻を比べると、圧倒的に抜け殻が小さい!
かなり伸縮性が高い素材のようです。
背中に乗っている頭の抜け殻の大きさは、1mmにも満たないものです。
スマホのカメラレンズに10倍ルーペを当てて撮影しました。)

ユズピンチ!
もうユズだけに頼る訳にはいきません。
ホームセンターで小さなキンカンの木を買ってきました。
市販の木には農薬が付いていることがあるらしく、そんなのを食べてしまった日にゃあイモムシケムシなんてイチコロです。
でも今から無農薬栽培すれば来年は大丈夫だろうかと柑橘類〔注〕コーナーを前に考え込んでいると、1本の木に見慣れた白黒のゴツゴツした鳥の糞みたいなものが!
アゲハの4齢や!(残念、写真なし)
勿論、複数の葉にかじられた跡が!
安心安全の証明付きで、迷わずゲットです。

そして、新たなユズの小枝に今度は落とし忘れの卵そのものを発見!
ルーペで覗くと中に黒い点が見えます。
蜂か蠅に寄生されてるのかな、幼虫の元かな、と2日間観察。
黒い点は線になり、何かが丸まっているようです。
わずかに動いているかも。
卵全体が黒っぽくなれば寄生の可能性が高いらしいが、そんな感じではない。
1時間ほどその場を離れた隙に、
 おおっ!!
しかもこの子、ナミアゲハではないぞ!
調べる調べる…
どうも、クロアゲハのようです。
 卵の殻も大事なご飯^^
へー、楽しみ楽しみ♪

こうして、4頭だけ、と思って育て始めたアゲハの幼虫ですが、結局8頭(内1頭キンカンで放し飼い)の面倒を見ることになってしまいました(^^)ゞ

〔注〕ナミアゲハの幼虫はミカン、レモン、ハッサク、ユズ、キンカンなど柑橘類や同じくミカン科のサンショウの葉を食べます。
最初に食べた種類しか食べない幼虫もいるそうですが、うちのは皆ユズもキンカンも、臨時で与えたレモンも食べてくれました。
こだわりがないのか食いしん坊なのか?
6月16日のこと、一番大きい子が前日からほとんど活動していなかったので、そろそろ脱皮するのかと待っていると…
 脱皮前は、下の色が透けて緑色っぽくなる
 顔の後ろの首(?)辺りから
 徐々に脱いで
 個体を見分けるのに役立つV字模様
 もう少し
 出た! じゃじゃーん!緑の5齢(終齢)イモムシ登場^^
 40分ぐらい休憩したら、振り返って自分の抜け殻をじーっ
 そして脇目も振らずむしゃむしゃと
 脱皮の前は丸1日何も食べず動かずなので、腹ペコなんですね
 完食
 残った丸いもの(頭の抜け殻)を、また、じーっ
 いらんっ、とばかりにくるっと方向転換

脱皮といえば、皆こんな感じです。
これを4回、そして前蛹へ、更に前蛹から蛹へ、蛹から蝶へと、アゲハチョウの場合だいたい計7回(脱皮は6回)変化するのですが、それはそれは大変なことであります。
アゲハチョウの卵が成虫になる確率は、僅か1~2%だそうです。(まあ、そのぐらいでないと世の中チョウチョだらけになってしまうので…)
卵や幼虫の時に他の虫や鳥に食べられたり、他の虫に卵を産みつけられたり、せっかく蛹になっても昔身体に埋め込まれたICチップ…ではなく卵が発動して知らない幼虫が発生し栄養満点の蛹の中身を食べ尽くされたり、あるいは飢餓や病気となかなか厳しい現実が待っている上、脱皮失敗のリスクも結構高いようです。
現場を目撃すると、かなりリスキーな行為であることが想像できます。
虫、コワー、とか、キモーの一言で片付けられるもんではないなー。
私個人は、驚きと感動と畏敬の念をもって見学撮影させていただいているのだけど。 
10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
よろしければポチッと
プロフィール
HN:
Lantana
性別:
非公開
自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
 兵庫県神戸市灘区
 水道筋3丁目1
 灘中央市場内

 (灘中央市場北入口を
 入って北側2軒目)


営業時間
 8:15~18:15


休業日(曜日により変更することがあります)
 お盆終了後2日間
 1月1日~1月7日
ブログ内検索
携帯版URL
忍者ブログ [PR]


Copyright © 2009-2017 神戸下町の花屋 All Rights Reserved.