Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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さて、1頭でも終齢になると、食草の消費がぐんと増えます。
今後全員を蛹になるまで養うとなると食糧難必至なので、急遽実家からユズを植木鉢ごと借りてきました。
私にはこれ以上無理、と卵を落として。

それなのに、翌日小枝を切っていると、あー見つけてしまったー(´△`)
チビケムシやー
雨の中、一生懸命葉にくっついている姿を見ると放っておけず…
 2日後に脱皮、2齢になりました^^
(ケムシのようなイモムシのような…
脱皮直後は、目玉は透明感がありつやつやぷるぷる~
本体と抜け殻を比べると、圧倒的に抜け殻が小さい!
かなり伸縮性が高い素材のようです。
背中に乗っている頭の抜け殻の大きさは、1mmにも満たないものです。
スマホのカメラレンズに10倍ルーペを当てて撮影しました。)

ユズピンチ!
もうユズだけに頼る訳にはいきません。
ホームセンターで小さなキンカンの木を買ってきました。
市販の木には農薬が付いていることがあるらしく、そんなのを食べてしまった日にゃあイモムシケムシなんてイチコロです。
でも今から無農薬栽培すれば来年は大丈夫だろうかと柑橘類〔注〕コーナーを前に考え込んでいると、1本の木に見慣れた白黒のゴツゴツした鳥の糞みたいなものが!
アゲハの4齢や!(残念、写真なし)
勿論、複数の葉にかじられた跡が!
安心安全の証明付きで、迷わずゲットです。

そして、新たなユズの小枝に今度は落とし忘れの卵そのものを発見!
ルーペで覗くと中に黒い点が見えます。
蜂か蠅に寄生されてるのかな、幼虫の元かな、と2日間観察。
黒い点は線になり、何かが丸まっているようです。
わずかに動いているかも。
卵全体が黒っぽくなれば寄生の可能性が高いらしいが、そんな感じではない。
1時間ほどその場を離れた隙に、
 おおっ!!
しかもこの子、ナミアゲハではないぞ!
調べる調べる…
どうも、クロアゲハのようです。
 卵の殻も大事なご飯^^
へー、楽しみ楽しみ♪

こうして、4頭だけ、と思って育て始めたアゲハの幼虫ですが、結局8頭(内1頭キンカンで放し飼い)の面倒を見ることになってしまいました(^^)ゞ

〔注〕ナミアゲハの幼虫はミカン、レモン、ハッサク、ユズ、キンカンなど柑橘類や同じくミカン科のサンショウの葉を食べます。
最初に食べた種類しか食べない幼虫もいるそうですが、うちのは皆ユズもキンカンも、臨時で与えたレモンも食べてくれました。
こだわりがないのか食いしん坊なのか?
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6月16日のこと、一番大きい子が前日からほとんど活動していなかったので、そろそろ脱皮するのかと待っていると…
 脱皮前は、下の色が透けて緑色っぽくなる
 顔の後ろの首(?)辺りから
 徐々に脱いで
 個体を見分けるのに役立つV字模様
 もう少し
 出た! じゃじゃーん!緑の5齢(終齢)イモムシ登場^^
 40分ぐらい休憩したら、振り返って自分の抜け殻をじーっ
 そして脇目も振らずむしゃむしゃと
 脱皮の前は丸1日何も食べず動かずなので、腹ペコなんですね
 完食
 残った丸いもの(頭の抜け殻)を、また、じーっ
 いらんっ、とばかりにくるっと方向転換

脱皮といえば、皆こんな感じです。
これを4回、そして前蛹へ、更に前蛹から蛹へ、蛹から蝶へと、アゲハチョウの場合だいたい計7回(脱皮は6回)変化するのですが、それはそれは大変なことであります。
アゲハチョウの卵が成虫になる確率は、僅か1~2%だそうです。(まあ、そのぐらいでないと世の中チョウチョだらけになってしまうので…)
卵や幼虫の時に他の虫や鳥に食べられたり、他の虫に卵を産みつけられたり、せっかく蛹になっても昔身体に埋め込まれたICチップ…ではなく卵が発動して知らない幼虫が発生し栄養満点の蛹の中身を食べ尽くされたり、あるいは飢餓や病気となかなか厳しい現実が待っている上、脱皮失敗のリスクも結構高いようです。
現場を目撃すると、かなりリスキーな行為であることが想像できます。
虫、コワー、とか、キモーの一言で片付けられるもんではないなー。
私個人は、驚きと感動と畏敬の念をもって見学撮影させていただいているのだけど。 
6月11日、実家から連れてきたのは3~4齢と思われるナミアゲハ(ネットで調べまくり、これらの正体をほぼ特定)の幼虫5頭と、食草(餌)にするユズの葉付き小枝数本。
ユズはすぐ枯れないように枝部分を水を含ませたコットンとラップで巻いて、と。
1つの箱に5頭とユズが入って、ワクワクの観察開始です。

まず、目立っておとなしい子がいました。
食草の上で他の子と鉢合わせをすると、身体の大きさは同じなのに毎回場所を譲ってしまうので、何でいちいち遠慮するんやーともどかしく不安でした。
2日後だったか、悪い予感は当たり、その子は横向きで転がっていました。(><)
そっとつつくとわずかに動くけれど、こうなると回復の見込みはありません。(T-T)
主に人間を除く生き物の世界では、弱者は種の保存の観点から退場するしかないのです。(ノД`)・゜・。
何か病気を持っている可能性もなくはないので、完全に死亡して菌が拡散する前に(?)外へ放置です。
やっていることは店で花に付いているイモムシへの対応と同じなのに、気持ちはかなり違う。
本当に身勝手なものです。

いきなりしょんぼりだったけど、同じ頃、食草のユズに小さな黒い物体を発見。
 (虫の苦手な人、手始めにこれぐらいならどうでしょう?
伸び縮みしてわずか2~3mm)
ゴミかと思ってよくよく見ると、何と小さな小さなケムシ(初齢=1齢)ではありませんか!
ユズから除去しそびれた卵から生まれたばかりのようです。
もしや、生まれ変わりか?!
まさかの想定外の子で、他と比べて小さ過ぎるので、隔離して育てることにしました。
従って、『この時点で』認識していた個体は、厳密にはイモムシ4頭、ケムシ1頭ということになります。

それにしても、同じナミアゲハの幼虫でもそれぞれ個性があり、命に係わるほど気の弱いもの、せっかちなもの、神経質なもの、食べ方が雑なもの、葉っぱの上にいるのが好きなもの、いつもケースの底に張り付いているものなど、見ていて飽きません。
また、共通の習性なのか、皆、意外と綺麗好きです。
生まれてから葉っぱしか食べたことがないので、大量に排泄する糞だって葉っぱの臭いだし乾燥してコロコロしてたかが知れているのに、視界に入るとどうも気になるらしく、じーっと見たかと思うと頭で隅へ押しやったり、口にくわえて放り投げたり、挙句の果てに、自分で糞が出そうになると身体をくるっと曲げて顔を出口に近付けて待ち構え、出たと同時に投げ捨てるという(@Д@)
でも小さなイモムシのすること、あまり遠くへは飛ばず、転がって戻ってきたりします(´▽`)
面白いなー^^
春恒例の新芽問題が落ち着き、今は花も咲き、見た目もちょっと嬉しい榊です。
それにしても、この榊やヒサカキ(アオキ、シャシャキ、ビシャコ、下草などともいう)、どういう訳か花は裏側に付くんやねー

と、誰が見ても安全な話題はここまでとして…

えーと、「小さな矛盾」シリーズ、とでも申しましょうか。
最近まで私は4頭ものイモムシ〔注1〕を飼育しておりました。
イモムシケムシと言えば、花屋の天敵です。
店では発見し次第迷わず捕獲して投げ飛ばす相手(親は全く別の虫だけど同じイモムシケムシってことで)を、あろうことか大切に保護し世話をしている…
実家の小さい鉢植えのユズの葉をアゲハチョウの幼虫たちが寄ってたかって食べてしまうので、取り敢えず卵は葉から落とし、見つけた幼虫5頭全てを少しのユズの小枝と共に連れ帰ったという訳です。
ところで、連れてきたのは5頭なのに何故4頭か?
それは、当初から食が細くおとなしかった1頭が他界、という残念な事情によります。

アゲハチョウの成長過程には、結構わかりやすいステージがあります。
まず、卵から孵化した状態が1齢、その姿は正にケムシです。
その後約3~7日毎に脱皮を繰り返し5齢(終齢)〔注2〕まで進化します。
2~4齢はケムシというよりは滑らかでないイモムシ、5齢ですっきりしたイモムシへと鮮やかな変貌を遂げます。〔注3〕
更に5~7日で移動しなくなり蛹(さなぎ)の前段階である前蛹(ぜんよう)という形態になり、更に更に1日後そのままの場所で脱皮し蛹になります。
そして春や夏の蛹は1~2週間後、秋の蛹は越冬し暖かい春になってから、立派なアゲハチョウに羽化するのです。

今現在、かつてのイモムシたちは4頭とも無事蛹になり、静かにその時を待っております。
ここまで来るのにいろいろと苦労あり発見あり、ぱっとしない花屋の毎日が、天敵と言われるものたちのお陰でとても興味深く楽しく癒されるものであったのは何とも不思議な巡り合わせであります。

さて、来月はこの蛹たちのその後その他を、満を持して画像付き〔注4〕でお話ししようと企てていますので、お楽しみに~^0^

〔注1〕本来イモ類の葉を食べる幼虫を指すそうです
〔注2〕稀に6~7齢まで脱皮することもあるようです
〔注3〕チョウの種類によって幼虫の色や形はさまざまです
〔注4〕閲覧注意なので予告します^^;
先月お話しした薔薇、結論から言うとダメでした…
あの後、茎が段々黒くなってきて表面が腐敗モードに突入したので、
これはイカンと黒くヌルヌルしたところを取り除き、
水中は水分が多過ぎるということで土に挿して 2週間ほど様子を見たのですが、
ーーん、やっぱりイカンものはイカン。
5月22日のことです。

そこで翌日、5月3日に仕入れた国産の薔薇の枝を凝りもせずに植えてみました。
前回より少し細いけど、何たって国産しかも地元兵庫県産、鮮度が違う!
…しかし、本日の時点でこんな感じです(-"-)
茎のシワシワ加減、下から広がる黒変、水が吸い上げられず萎れた葉、どう見てもアウトでしょう(´Д`)
花を育てるのは実に難しいものです。

そうかと思えば、昨日店番をしていると、微かに「チュー、キュー」と聞き覚えのある声が…
いつもの天井裏の祭りとは違う、バタバタ走り回る音がしない。
もしやと思い物陰に仕掛けたベタベタ付きのマットを見に行くと、案の定くっついておりました。
正につきたてほやほやで、まだ体力もあるようで何とか逃れようと努力していますが、はっきり言って無駄です。
今まで、なるべくなら捕獲ではなく駆除の方向で、と彼らが食事をしそうな狭い所には新聞紙を軽く丸めて詰め込み、花にアクセスしやすい広い空間にはイルミネーションを点滅させと対策を施してはいたのですが、老朽化が進む一方の建物は至る所隙だらけで根本的な解決には遠く及びません。
過去に何度かマットの上でご臨終を迎えたものは発見しましたが、春の繁殖期で個体数が増えたからでしょうか、遂に初めて現世で絶賛活動中のものと対面してしまいました。
最近の菊やカーネーションの甚大な被害を考慮すると、この者は極刑に処するのが妥当であることは言うまでもないのですが、実際には直接手を下すのではなく放置するだけなので、まだ親切な方です。
しかし、粘着マットを半分にたたんで挟み、新聞紙で包んでごみ袋に投入するにあたり、この者には徐々に体力が弱ると共に諦めの境地に達し悟りを開いてから往生してくれることを願わずにはいられませんでした。

枯れそうな植物を何とか蘇らせようとすることもあれば、今生きている動物を見殺しにせざるを得ないことだってある。
そんな小さな矛盾を飲み込みながら、日々生きています。
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プロフィール
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Lantana
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自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
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 水道筋3丁目1
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 (灘中央市場北入口を
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