誰かが私を呼んでいる。
振り向けば、こんな奴が!

「にゃ～=^x^=」
おまえかいっ!
ここ、当店2階のベランダです。
アーケードがあるので昼間でもこんな感じの明るさです。
いかにもネコ族が好みそうなたたずまいです…
とりあえず、奴らのアジトになっては困るので、ベランダの中までは入ってこないようこんこんと言い聞かせると、納得したのかすーっと去っていきました。
この時私は壁の隙間を応急処置のダンボール（花屋にはダンボール箱がいっぱいあります）で塞いでいるところでした。
先日、三代目がその隙間から入ってきた奴と鉢合わせをし双方大いにびっくりしたと聞いたからです。
どれぐらい膠着状態が続いたでしょうか。
奴は私に「外は寒いから中に入らせていただきたい。その隙間を塞いでもらっては困る。」と訴えました。
しかし私は「断りもなく入るのは失礼であろう。それに予期せぬ遭遇はお互い心臓に悪い。ここはひとつ諦めてお引き取り願いたい。」と。
ま、奴は結構忘れっぽいので、また来たら説教することにしよう。

あっという間に年が明けてしまった――

昨年末は28日と30日が雨だったにも関わらず割とよく売れました。
売れ筋はオリエンタル百合、蘭など日持ちのする洋花で、定番の仏花、榊、荒神は年々減ってきています。
しかも仕入れ値は結局最後まで高いままだったので、売れたとは言え難しい商売でした。
特に正月に付き物の千両は高いわ品質悪いわで、うーん残念。
水仙に至っては仕入れ値より安く売っても「高い!」と言われること必至なぐらい高過ぎて仕入れることさえできず、お客様に「水仙はないの?」と聞かれる度、あー他店にもないんやなぁ、高くて仕入れられなかったんやなぁ、と密かに思ったものです。
あのいい匂い、大好きなんだけどなぁ。
冬のいい匂いと言えばフリージアですが、これも日本産はあほらしいほど高いのでオランダ産で乗り切りました。
少々小振りで葉も細く、遠い所から来てお疲れさんな感じでしたが、匂いはやっぱりフリージア!
つい何度もクンクン嗅いでしまいました^^
それから注連飾り。
こちらも年々減りつつあるものの代表です。
一昨年はホームセンターやスーパーの外の入口前辺りに大々的に並べてあったのに、去年は全然売る気無しか?って感じでした。
大手が積極的に扱わなくなれば、当店にチャンスあり?!
でも近所を見渡しても注連飾りを付けている家は数えるほどしかありません。
これからも減る一方なのでしょうか。
そんな中でたまに当店のもの（半自家製ですよ半自家製）を見つけると自画自賛、余計な扇やら干支やらが付いてなくて紅白の水引が引き立って素朴で、いーな、いーな、それいいなー♪と勝手に思っています^^ゞ

――そんなこんなで時はまた何事もなかったかのように流れていくのです。

さてさて、世界の終わりなる日も過ぎ、次の世界が始まったようです。
前よりも良い世界になりますように-人-
そういえば、この日の前後ぐらいに太陽の出ない日が3日続くとかいう話も出回っていたようですが、それはクリスマス寒波がやってくるという予言をものすごーく誇張したものだったんですねー。
年末の花屋は忙しい。
幾ら寒くても風邪なんか引いてられません。
さっ、明日もユニクロのヒートテック重ね着放題と背中に懐炉作戦で注連飾りとお正月用の花のセット作ろうっと。

紅白?







真っ白?







何でしょう?







スタンバってますが?







踏ん張ってますが?


そろそろ年末商戦の準備を、というわけで、コレ、注連飾りのだいだい用ネットと紙垂（しで）なんです。
当店の注連飾りは半自家製です。
何も付いていない注連縄に四角い紙の状態から切って折った紙垂やユズリハや裏白、だいだいを取り付けて組み立てます。
手間は掛かるけど、こんな風に水引を編んだりするのは結構楽しいし、スーパーなどの注連飾りでだいだいがプラスチックの腕みたいなので後ろから掴むようにして付けてあるものより、こっちの方が趣があると思いませんか^^

不景気が止まりません。
周りの花屋さんの中では、本気で閉店を考えている人もちらほらいます。
でも三代目にとって、花屋以外はあり得ません。
細々と売れているのは定番の仏花、墓花、オリエンタル百合ぐらいです。
更に最近は気温が下がり長持ちするため買い替えサイクルが長くなり、ますます売り上げが落ちてきています。
もちろんこのままジリ貧ではいけないので、三代目は普段ほとんど仕入れない薔薇を何と2本150円で売り始めました!
夏場は弱過ぎて絶対無理だけど、今ならできる、いや、今しかできないでしょう。


めっちゃ綺麗!
今日現在、この3種がそれぞれ2本150円!
利益はほとんど出ませんが、宣伝になれば…と思っているようです。
お陰様で好評なのが救いです。
嬉しいような、悲しいような(=з=)
綺麗なうちに売り切れますように～