Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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今度は豊中の有名な市場です。
私は昔、阪急宝塚線の沿線にある高校に通っていたため、地元の同級生の話を聞いたり実際に下校ついでに行ったりしてこの界隈がいかに賑わっているかを知っていました。
何十年の時を経てどんな風になったのかとても興味があったのですが、うーん…時代の流れには勝てないようです。
テレビでもよく紹介される行列ができる肉屋さんのコロッケも、並ばずにあっさり買えるし。
(これは評判通り大変美味でした^-^)
おまけに何と、ランドマーク的存在だったダイエーが、2012年1月末で閉店するという!
47年も続いたのに!
あんなにたくさんいた人々は、一体どこへ行ってしまったのでしょう。
どこで買い物をするのでしょう。
スーパー、コンビニの売上げが伸びているというけど、ここではそのスーパーさえもやっていけないのか。

…しかしそれはたまたま極端な例を目の当たりにしたとしましょう。
一般に不景気になると、大量仕入れで価格競争に強い量販店が個人店を圧倒すると思われますが、花屋に関しては個人店が量販店に負けずにいられる可能性を示唆する特有の事情があります。
というのも、量販店の花売場は大抵量販店の直営ではなく委託された個人の花屋が運営しており、売上げの2~3割を場所代として量販店に納めなければならず、その分価格設定が高めなのです。
更に、多くの場合花屋の従業員はその場にいないので、商品管理が甘くなり勝ちです。
これなら負ける気はしない、はず?!

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三代目が進化しました。
以前は積極的にリサーチに出掛けたり店内をいじったりなんて絶対しなかったのに、商店街巡りといいペンキ塗りといい、まるで別人です。
たまたま目に付いたスーパーの生花コーナーだけでなく、いろいろな花屋さんを見て思うのは、花の種類と量が多過ぎるということ。
それだと廃棄率が高くなり勝ちで、当然売値も高く設定しなければなりません。
当店は、自他共に認める花の種類の少ない店ですが、この点は多分間違ってはいないでしょう。
しかし、最近のお客様はたとえ1本だけ買う時でもより多くの花の中から選ぶことを望んでいるのも、三代目は理解しています。
難しいなぁ…
でも、その1本でもいいから、1本の切花それだけで今まで気付かなかった何かを発見できるから、今まで花を買うことなどなかった人に是非買ってもらいたいのです。
花を生けて、何となく毎日眺め、時には中をしげしげと見てみると、きっと「こんなこともあるのか」という気付きを体験できますよ^^
当店ではどの花も1本からお買い上げいただけます。
もちろん喜んで!

尼崎の大きな商店街を散歩。
昔は飛ぶ鳥を落とす勢いだったという市場は、既に結構なシャッター通りです。
特に商店街の端になるにつれて閉まったままの店は増えていきます。
三代目の予想通りとは言え、やっぱり少しショックでした。
場所が悪ければ個々の店の努力ではどうしようもないようです。
流行っているのは激安スーパーだけかも。
花屋さんは数軒あったけど、正直、消費者の立場から見れば、買いたくなるような店は…ないんです、これが。
値段表示もはっきりしていないし、何だか無愛想だし。
三代目曰く、花屋はあらゆる業種の中でも特別愛想が悪いそうな。
何でかなぁ。

それに比べて最近の病院はとても親切でびっくりしています。
つい先日、三代目から「指切った! 血止まらへん!」と電話が。
「今も出てるの?」
「止まった。」
「何やそれ^^;」
一旦電話を切り、ネットで外科のある病院を探していると、再び電話。
「あかん、血の気引いてきた!」
心臓より上に手を上げるように言い、私は健康保険証を持って出掛け、自宅と店との中間地点で待ち合わせて一緒に近所の割と大きな病院へ。
診察が終わるまで廊下のソファでぼーっとしていたのですが、その間前を通る看護士さんや先生が「こんにちは^^」と挨拶してくれます。
一瞬、え?私か?と耳を疑い、慌てて「こんにちはっ^^ゞ」
病院って、こんなフレンドリーな所だったとは。

結局、三代目は左手の小指を4針縫って、薬の受け取りは私に丸投げして、店へと戻って行きました。
明日は抜糸だそうです。
花屋の皆様、無愛想とよく切れる花バサミには気を付けましょう。

お盆商戦の結果。
周りの花屋を見渡せば少々苦戦したお店が多いようですが、全国レベルでは昨年の5%増、東北に限れば15%増だそうです。
個人店と量販店では今はまだ個人店の方が上だと思いますが、うかうかしているといずれ量販店に追い抜かれる日が来るかも知れません。
盆明け以降、花の相場は売り上げの落ち込みに比例して大変安いです。
今更ながら、常に天候や年中行事に左右される花屋という商売は本当に難しい。

で、全てを花屋を取り巻く環境のせいにするのも情けないので、最近は店内の環境だけでも変えてみようといろいろやっています。
目立った所では、壁の改装。
所詮花屋は汚れるもんやと何十年も汚れるがままだった壁について、普段店頭に立たない私が言ったって、三代目の「店は忙しいんや!」の一言で終了でしたが、遂にやる気になってくれました。
業者に頼めば休業しなければならず、お金も掛かるということで、Do It Yourselfです。
お盆明けの休業日を返上し店のシャッターを半分開けて取り敢えずWelcome状態にして、二人で物凄い勢いで壁紙の上からペンキを塗りまくり、何とか1日でできたー!
こんな時でもありがたいことにお客様は来て下さるんですね。
これで遠くからでも見付けやすい店になったし、新規のお客様が増えたらいいのになぁ。
いらっしゃいませ、青い花屋の樋口生花店です^^

今年のお盆は予想に反してびっくりするぐらい売れました。
墓花が一対(2束)1000円で普段通り!なのと、得意のハスの花を他店より何とか安くできたのが主な原因だと思います。

今までの花屋は、お盆、彼岸、年末が来た途端に物凄く値上げするのが当たり前でした。
花は元々仕入れ値の上下が激しく、そのようなイベント時にはとんでもない高値で仕入れざるを得ないこともあるので仕方ないのですが…
しかしこれからはそんな手法は通用しなくなるでしょう。
消費者は花屋に対して不信感を抱くばかりです。

やはり年間を通して安定した価格、納得・安心して買える価格で提供できる花屋だけが生き残れるのではないか。
今回は情報収集のお陰で上手に仕入れられましたが、未だ商売は難しく、日々勉強です。
このお盆で、お客様の身になって商売をしていくことの大切さをより強く考えさせられました。

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プロフィール
HN:
Lantana
性別:
非公開
自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
 兵庫県神戸市灘区
 水道筋3丁目1
 灘中央市場内

 (灘中央市場北入口を
 入って北側2軒目)


営業時間
 8:15~18:15


休業日(曜日により変更することがあります)
 お盆終了後2日間
 1月1日~1月7日
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