Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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あっという間のような、長かったような一年でした。
あの日あの時、私は窓際に掛けてあるステンドグラスが風もないのにゆらりと揺れたのを覚えています。
何となく気になってテレビを点けると、そこには見たこともない、いや、映画で見たことのある光景が!
物事には何か予兆というか前触れというか、人為的なものであれば予告というか前置きのようなものが、必ずあるように思うのです。
しかし大抵は後になって、そういえばあの数日前やたらとネコが騒いだとか、ネズミがいなくなったとか思い当たる節が出てくる。
だから、日頃からアンテナを張ってそういうサインを見逃さないことが、自己防衛に繋がるのだと思います。
ステンドグラスに遠く離れた地の振動が本当に伝わったのかどうか、あの映画があの大災害の予告編だったのかどうか、知る由もありませんが…

さて、これは花屋の場合、相場を読むことに該当します。
毎週月・水・金、正に明後日の相場の予測が仕入れの出来不出来を左右します。
少々サイクル短いけどね。
で、間もなくやってくる彼岸は、三代目はズバリ下がると読んでいます。
ずっと高値が続いていましたが、週末の相場でそう判断したそうです。
小売りがあまりにも売れず、仕入れ代金の支払いをできず、花を買い控える店が多く、値段が下落傾向になったためです。
最近は卸売市場も花屋に対する取立てが厳しいと聞きます。
幸い三代目は未納はありません。
だから、花が下落した時は遠慮なくたくさん買います。
買える時に買わないと、安値が続き過ぎて生産者がその市場への出荷を見合わせることがあるからです。
彼岸に高値にならなければ、例年並には売れるはず…です^^;

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3月3日に向けて、やはり桃は高く推移しました。
しかし不思議なのは入荷量の多さです。
多ければ普通は大暴落なのに、高値のままです。
ナタネも高値でした。
小売りの方は、売れることを願って仕入れるのみです。
ところが街を歩いていても、桃の花を持っている人は滅多に見掛けません。
三代目が仕入れに行く市場には花屋さんが常時100人以上来るのですが、皆、表情が暗い~。
花は人々を明るくする力があるのに、残念ながらそれを扱っている人が暗くては効果半減です。
でも、花屋は他の業界に比べると経営者の年齢層が高めで、それ故結構時代遅れっぽいところがあります。
ということは、まだまだ発展の余地があるともいえるのではないか。
所詮花屋以外の仕事はまず無理な三代目です。
何とかこの業界の可能性を信じて工夫してやっていく他に、道はないでしょう。

桃の花は予言通り高くなってきました。
いくら高くても3月3日を意識して桃を始めいろいろな種類の花を置いていた通りすがりの量販店、全く売れていないどころか足を止める人さえほとんどいないようです。
年々花屋という商売は厳しくなっています。
三代目が若い頃は、ただ商品を置いておけば何も考えなくてもさっさと売れてしまうものだったそうです。
どこのお店もよく儲かっていました。
今は、その利益を取り崩して繋ぐか、儲かったら儲かっただけパーッと使ってしまった人は借金を重ねるか、です。
幸い三代目は「パーッと派」ではなかったのですが、それでもお金には限りがあります。
どげんかせんといかん…、いや、どないかせなあかんのですよ。
と、既存の花屋が悩んでいる間に、新規開店が後を絶たないという事実。
花屋は資格も要らず、食べ物屋のような厨房設備や座席などの出店コストも掛からないので気軽に始めやすいのでしょう。
でも、世の中そんなに甘くはない。
花屋は今最も利益の出難い商売だと思います。
恒常的に相場の乱高下が激しく、しかも最近は売れないため廃棄率が高い。
これから花屋をしようと思っている皆様、既にやらかしてしまった皆様、失うものがなくならないうちに、よく考えてくださいね。

花は寒さのため高値が続いています。
しかし、量販店の花売場、商店街の花屋さん、どこも多種多様の花を大量に置いています。
売れてはいませんが。
皆大変なんですよ…
当店も苦しいけれど、これからも売れ筋商品だけを扱うつもりです。
こんな時気分転換につい何か変わったものを仕入れたくなるものですが、ダメダメ、じっと我慢。

今まで、実にたくさんのいろんなお店の数ヶ月から数年にわたる開店から閉店までを見てきました。
最近は新規開店したお店の存続期間がかなり短くなったように思いますが、そこには共通のパターンがあるようです。
やたらとメニューが増えたり、唐突に全く関係なさ気なものを売り始めたり、つまりは最後の賭けというか、悪あがきというか、そうなってくると、ああそろそろやなぁ、と思い、ある日通り掛かればシャッターに貼り紙が1枚、ってことに。
傍から見れば突っ込みどころ満載の変貌だけど当事者は至って真剣なのでしょうから、結末を目にした時の侘しさも倍増です。

逆に、どんなに細々とやっていても何も変えず淡々と日々過ごしているようなお店は、突然消えてなくなることはあまりないのではないでしょうか。
そして、気が付けば10年20年経っていたりします。
当店も多分そんな感じで数十年です。
但し、何も変えていなければ形あるものはどんどん古くなる。
店はどんどん汚れてくるし備品は傷んでくる。
ちょっとこれ、変えな過ぎやろっ!
そんなわけで、当店の改装はもう暫く続きそうです。

来た来た来た…
物凄く高くなってきた。
寒さによる入荷減少と葬儀需要増加です。
しかし小売りは…売れません。
長持ちしますからねぇ。

最近当店ではケニア、コロンビア等外国産の薔薇を取り扱い始めました。
ケニアやコロンビアは寒暖の差が日本より激しいため、茎が太く良質の薔薇が生産されています。
とても長持ちするようで、お陰様で好評です。
本当に外国産の切花が増え、品質も年々良くなってきました。
ただ韓国産の百合は冬場は開花しづらく、この冬に一度仕入れて失敗したので暫くの間仕入れを控えるつもりです。
三代目は、怪しいと思った花をよく家に持って帰って生けて観察します。
件の百合も、既に大きくなっていた蕾は綺麗に咲きましたが、茎の上の方の小さな蕾は先にオシベとメシベが伸びて開きかけの花弁の間から飛び出して、肝心の花弁はやる気をなくして茶色くなってしまうという体たらくでした-"-;

もうすぐ出回り始める桃の花は、今年は寒過ぎてとても高くなるでしょう。
桃は元来4月頃に咲くものですが、3月3日に合わせて咲くように育てられています。
でもこれだけ寒いと燃料代も高く付くはずで、生産コストを抑えるため加温が控えられ生育が遅れて売り時にあまりたくさん市場に出てこないのではないか、出てきても元の値段が大変高いのではないか、と思うのです。

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プロフィール
HN:
Lantana
性別:
非公開
自己紹介:
「樋口生花店」

所在地
 兵庫県神戸市灘区
 水道筋3丁目1
 灘中央市場内

 (灘中央市場北入口を
 入って北側2軒目)


営業時間
 8:15~18:15


休業日(曜日により変更することがあります)
 お盆終了後2日間
 1月1日~1月7日
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