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今回仕入れた網野産オリエンタル百合のフラッシュポイントが、思いの他美しくとても豪華でした。
神戸では今年初めて入荷した新品種で、ほとんどの花屋さんがその価値にまだ気付いていなかったお陰で安く購入でき、当店は1本300円で販売することができました。
この網野産の百合は、先日のストライカーといい本当に素晴らしいです!
さて、今日は豪華についこの間当商店街に出店したばかりのお寿司屋さんで10貫580円のにぎりセットを買ってみました。
にぎりと言えば、本日商店街のすぐ近くの大手スーパーでは12貫580円。
でも取り敢えず新規開拓、というわけだったのですが―
ネタは結構大きくシャリの酢の加減も程良くて、とても美味しかった^^
本格的なお寿司屋さんのお寿司で、他の地域なら恐らく倍はするでしょう。
そんな値段で売っていても、長蛇の列とはいかず数人が覗いているだけ。
何せこの辺は超激戦区ですから。
フラッシュポイント(オリエンタル百合) 京都網野産 1本300円
ブーレスカ(オリエンタル百合) 京都網野産 1本400円
少し八重
カサブランカ(オリエンタル百合) 新潟十日町産 1本650円
市場にはもうスイートピーやフリージア、水仙、チューリップなどが入荷していますが、例年に比べて安いです。
逆に高いのは白の大菊、オリエンタル百合、ストック、カスミソウ、トルコキキョウあたりです。
商売とは不思議なもので、三代目曰く、今日は仕入れが上手くできたお陰で少し気分が楽になり自信を持って接客すると、お客様もいつも以上に喜んで下さって、またこちらも嬉しくなったとのこと。
更に、先日仕入れたストライカーというオリエンタル百合が八重咲きで、お買い上げのお客様に絶賛して頂きました^^
その上、八重咲きの百合なんて珍しい、何か良いことが起こるかもと、何人かのお客様はとても喜んでいらしたそうです。
やっぱり花には何か計り知れないパワーがあるのです!
当店は売れ筋商品だけを置くようにしています。
だから、どうしても花の種類が少ないのです。
昔は買い物と言えば最初から狙いを定めてするもので、選択肢が限られていてもあまり気にならなかったように思うけど、最近では巷に物が溢れかえっており、何でも沢山の種類と沢山の量の中から選ぶのが当たり前の世の中。(買うのは一つだけなのに!)
花もその傾向が年々強くなってきて、三代目はとても困っています。
売れない商品を山盛り置いても廃棄する率が高く、他の商品の価格設定にまで影響を及ぼします。
長年花屋をしていると、この商品でこの位の値段なら売れるが、この線を越えたら売れ行きが鈍るなどということが判ります。
つまり、沢山廃棄してしまい、その損失分を他に上乗せしたところで売れなければ更に廃棄しなければならず、結局大方が無駄になるのは目に見えている。
商売人として最もかっこ悪く、花にとっても大迷惑な話です。
今流行のECO路線にもそぐわない。
そんな「何のこっちゃ」を回避するために、吟味して仕入れているのにね。
全く、ECOやECOやと言いながら、消費活動は何か真逆の方向に向かっているようですよ。
今年の夏の高温のせいで今頃になって暖地からカーネーションが出荷され始めましたが、あまり品質が良くありません。
それに比べてコロンビアのカーネーションは、色といいボリュームといい抜群です。
寒暖の差が激しいためとても良いものができるのです。
ケニアの薔薇も高品質ですが、薔薇のように元々日持ちしない花はやはり国産よりかなり弱いです。
ただボリュームについては国産の倍ほどあり、驚かされます。
中国から来る白の大菊「神馬」は、はっきり言って今一です。
円高で多くの商社が切花を輸入していますが、日本の市場は多分世界一品質管理にうるさいので、簡単にはうまくいかないでしょう。
最近マレーシア産のスプレーマムで市場が溢れ返っています。
花屋の小売が売れないために、少し輸入量を増やすとあっという間に大暴落。
全般的に切花は入荷量が少なく高値ですが、マレーシアのスプレーマムに限ってとても安いです。
先日の競りは、白と黄の大菊がほとんど掛けられませんでした。
事前に先取りとネットの予約販売で売れてしまったからです。
ネット取引が始まってからは、このシステムを使わない花屋さんは商品の確保が難しくなってきています。
更に花市場内には卸売会社があるのですが、ここでも花の高い時は売り切ればかりです。
三代目もよくネット予約販売を利用しますが、値段の読みがとても難しく、ネットで1本100円で買った大菊が競りでは70円だった!!なんてこともあればその逆もあります。
一般的に、入荷量が少ない時はネットの方が安く、多い時は競りの方が安いです。
また三代目が仕入れに行く神戸花きは手競り(手で金額の数字を表示)で、価格変動が大変激しい!
東京の大田花きや大阪の鶴見花きなどは機械競り(コンピュータ使用)です。
誰が幾らで買おうとしているのかお互い見えないので、駆け引きや遠慮や贔屓がなく合理的と言えば合理的、勢いがないと言えば勢いがない。
花屋にとってどちらが良いかはわかりませんが…