戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。
種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。
三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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ある日の店番中、珍しく大阪の実家の母から電話がありました。
こんな時に何?と聞けば、大変困った様子で、実家の敷地内に生まれたての子猫が3匹いるのだと言う。
市役所や保健所に問い合わせるも、死んでいれば取りに行くが生きているなら保健所へ持ってきてくださいと言われ、猫3匹を携えてバスを乗り継ぐのは困難な母は途方に暮れ、私に救援要請をしたという訳です。
仕方がないので、明日でよければ私が車を出すけど、もしかしたら親猫が来るかもしれないから待ってみようということになりました。
そして1時間後。
案の定、戻ってきた親猫は三日月形になって子猫達にお乳をやっており、困惑迷惑最高潮の母が思わずコラーっと一喝すると、まだ目も開かない3匹を残してすっ飛んで逃げていったそうです(´Д`)
更に30分後。
現場には子猫が1匹のみ。
多分ここは子育てに不適切であると判断した親猫が、子猫を順にくわえて連れ去ったのでしょう。
リアルクロネコヤマトのマークですな。
残りの1匹も連れていってくれるのかなー
まさか放置とか…
とにかく新たな動きがあるまではと、待つこと2時間半。
遂に全員いなくなったとの嬉しい知らせが!
生きている子猫を保健所へ連れていくのも、死んだ子猫を市の環境局に引き渡すのも、どちらも寝覚めの悪い話です。
これでその夜は枕を高くして眠れました^^
ところで、実はここからが本題です。
子猫3匹の内、最後に残っていたのはどんな猫であったか。
私は、てっきり野生の掟として弱くて生命力の乏しい個体が見捨てられたのかと思いました。
たまたま戻ってみたら生きていたので連れていったのかと。
ところが、実際は一番大きくてよく動く元気な子が残り、小さくてほとんど動かない2匹が先にいなくなったのだと聞き、驚きと共に大いに感心しました。
つまり、親猫はしばらく目を離しても大丈夫そうな子を後回しにしたのです。
そもそも、1匹だけ見捨てて拠点を移すつもりならわざわざ戻ってこないだろうし、初めから全ての子猫を助けるためにその順番にしたのだと思います。
しかも、まるで明日私達が何をしようとしているかを知っているかのような、素早い判断と行動です。
何て賢いのでしょう。
唯一の過ちは人迷惑な場所で出産したことですが、それはまあ、猫にはあり勝ちな判断ミスです。
顧みるに、私は果たしてこの猫に負けないぐらい適切に皆が幸せになれるように物事の優先順位を決められるだろうか、迅速に行動に移せるだろうか…
一介のノラネコに「至誠」を見ました。
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