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目まぐるしく動き回っているうちに、いつの間にか年が明けていたという感じです。
31日まではいつもの年末商戦、昨日今日とは長年気になっていた今にも崩壊しそうなスチールラックの解体と新調、多忙で放ったらかしになっていた店内の得体の知れないモノ達の断捨離、そして今やっと今年初のブログ更新です。
さて、この年末はかなり好調でした。
特に28、29、30日は、お客様が途絶えることなく行列ができるほど!
実は今回初めて私も販売に加わり、いつもなら応対し切れずに逃がしてしまっていたお客様の注文もお伺いできたのではないかと。
今まで繁忙期には倉庫に篭ってマシーンの如く花束を作っていた私が接客って…と思っていたのに、始めてみると考える暇なんてありませんでした。
接客の神が憑依したかと勘違いするほど、身体だけは動きましたよ。
立地条件が悪く周りが空き店舗だらけの当店ですが、日頃の商品の品質、価格、接客態度などをお客様に評価していただけ有難いことだと三代目は思っています。
これからに向けて本当に自信が付く年末商戦でした。
千両市、うーーん高かったー。
三代目の経験上、一、二を争うほどでした。
品物が悪い商品の高値が、殊更に際立っていました。
幸いなことに三代目は予約販売で良質の千両を適正価格で仕入れられたので、いつも通り店頭に並べることができます。
特に、松や菊などと組み合わせてセット販売する千両は、かつてないほどに良い物です。
梅も、主要生産地が福島なので流石に高かったけれど、とても良い福島産を仕入れました。
三代目、年末商戦気合入ってます!
今年の松市は高かった…
関西より東日本の方が、更に高かったようです。
その原因は、松の主産地の茨城県で生産者が被災地の自粛ムードを予想して栽培量を減らしたり、生産者が原発事故で避難しているため福島産の入荷がゼロだったりして供給が少ないにも関わらず、例年並みに仕入れる生花店が多かったことにあります。
宮城県や福島県では何と5割高!
これは飽くまでも卸値で、店頭の小売価格はやっぱり例年並みになりそうだとか。
以上、12月10日の日経新聞朝刊の内容です。
それにしても、東北の方々はあれだけの大変な被害があっても正月用の花は外せないらしく、そのために花屋さんは高値なのにしっかり仕入れて準備をするのだから、何だかんだ言っても花は凄いんですね。
物言わぬ花が人々に勇気と感動を与えるのでしょう。
花って不思議ですね。
なければないで生活に困らないけど、あれば何かが変わる。
私達もそんな不思議なものを扱う仕事をしていることを自覚して精進しなければなりませんね。
今年は千両も昨年比で2~3割少ないようなので、松同様に高くなるでしょう。
ただ東北の松と同じく、仕入れが高くても小売値はどの花屋さんも上げてこないと思います。
不景気だけは、なかなか変わりません。
当店が主に仕入れをしている神戸花きでは、本日が正月用の松市でした。
何と小売店の店頭に並ぶおよそ1ヶ月も前にセリが行われるのです。
(関東はもう少し遅いようです。)
市を早く済ませて花屋が年末に向けて仕事をしやすいようにとの昔からの慣習です。
でも、生モノを1ヶ月近くも置いておけば当然鮮度が落ちます。
こんなことでいいのか??
業界全体でもっとお客様の立場に立った販売方法を考えるべき時が来ているのではないでしょうか。
ところで年末商戦について、多くの花屋さんはある程度売れると読んでいるようですが、三代目は売れないと思っています。
その根拠は、12月に入り葬儀需要がかなりあるにもかかわらず花の相場はあまり上昇しないこと。
店頭が売れないからそうなってしまうんですよ-"-
当店も今年は苦戦すると思いますが、三代目は楽観的です。
それは、日頃から真面目にやっていれば一年の集大成とも言える年末にお客様はきっと来てくれると信じているからです。
年末から正月にかけて長持ちする花ならあの店で…と!
今年の台風の被害により、正月用の花には欠かせない千両がかなり不作のようです。
こんな場合、普通なら品薄で価格が上がるものなのですが、何しろ消費が鈍いのでどうなることやら。
現実に、クリスマスシーズンになると出てくるポインセチアやシクラメンも、一大産地である福島が被災したにも関わらず例年に比べてかなり安いらしいです。
当店は鉢物を扱わない異色の(?)花屋ですが、一般的な店は値段の高い鉢物に力を入れます。
利益率が高く、進物にも使われやすく、結構売れ筋のジャンルと言えるからです。
しかしこれからは歳暮需要としての花の存在は薄くなり、より安価な家庭で気軽に飾れる小さな鉢物の方がよく売れるでしょう。
スーパーの花売場でも大小様々な鉢物が並んでいますが、売れているのはミニシクラメンばかりかも…
でも、どんな形であれ花が日常生活に当たり前に溶け込むのは喜ばしいことです。
三代目も常に消費者の動向を見極めて、望まれる商品を提供していきたいと思っています。