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昨日今日と割とよく売れました。
特にお墓参りは物凄い勢いでした。
何と言っても現在墓花は、高価なリンドウも入って一対(2束)1000円!
残念なのは、今年は当店看板商品のハスの花が大変高いことです。
暑さで既に咲いてしまい、数が少ないようです。
ハスが高いとお客様は買ってくれません。
確かにカサブランカ並みの1本500円以上となると、躊躇するのも当然ですよね…
昨年のお盆は切花全般が高くて頭が痛かったけれど、今年はハスで困りそうな予感。
ただ、僅かですがどんなに高くてもハスは外せないというお客様がいらっしゃるのも事実です。
節電の意識と切花の売れ行きは反比例するようです。
家庭であまりエアコンを使わなければ室温が上がり切花が弱りやすくなる、で、花を買うのを躊躇する。
事実、三代目の周りの花屋もネット上の同業者も、皆そんなことを言っています。
ところが、飲食業は全く逆です。
街のレストランや喫茶店はどこも大繁盛です。
家にいるだけで暑い、料理などしようものなら更に暑いのですから考えることは皆同じ。
ごくたまに行くお店でも、今までなら平日の昼だと2~3組しかいなかったのに、数日前は満席でまだ何組か待っている状態でした。
私達が入店を断念したことは言うまでもありません。
また別のお店では、駐車場の外にまで車が並んでいました。
こんな光景見たことない!
全く世の中は何が起きるか分かりません。
花屋は、昨年は切花の高値に困り、今年は節電にやられて困っています。
値段の方は、生育が順調なのでお盆にはそれほど高くならないと思いますが、ハスは曇天が続くと花が出にくいらしくお天気次第です。
花がとても弱くて困っています。
生産者のかたも切り花鮮度保持剤などを使い努力しておられると思いますが、それにしても弱過ぎ…
このままでは消費者の花離れがどんどん加速します。
花の弱さの一因に、「連作」があるそうです。
毎年同じ場所で同じものを作れば確実に品質が劣化していくらしい。
三代目の友人の農業経験者から聞いた話です。
かと言って、毎年育てる花の種類を変えるのも非現実的なことなのでしょう。
菊農家は菊、百合農家は百合、いきなり全く違う花を作る手間は大変だろうし、どうにかこうにか花市場に出したって新規の生産者はなかなか買ってもらえません。
作る人も買う人も、安定志向というか、保守的というか、でも、誰だって危険な賭けはしたくないし…
と思いきや、三代目の周りには、年間1000万以上の赤字を出しもちろん常に同額程度の借金(多分住宅ローン別)を抱えている同業者もいます。
1000万、考えただけでぶっ倒れそうや。
とにかくこの夏の最低目標は、借金王もニコニコ現金払い派も、仕入れた日から2日以内に売り切ることです。
暑過ぎて、人が外に出てきません。
お墓参りに行く人も少なく、当店得意の墓花もさっぱりです。
しかも、この暑い夏は始まったばかり、先が思いやられます…
夏でも元気なはずの菊でさえ、白の大菊は弱く、物によっては2日ぐらいで腐ってしまいます。
黄色が強いのがせめてもの救いです。
菊については今年はどうも虫の発生率が高いようで、先日も神戸近郊の三木の菊に虫がいて複数の苦情がありました。
三木の菊は暑さに強いけれど、虫が多いのはやっぱりまずいので当面はあまり仕入れないつもりです。
虫がいるってことは、農薬を大量に使っていない証拠だと思うんですがね…
花持ちのとても悪い時期になりました。
特に水の上がりにくい薔薇、茎の腐りやすいカーネーションは、すぐに萎れてきます。
その点、百合は元々夏場の花なので、暑さには強いです。
関東はそろそろお盆ですね。
関東の花屋さんはこれから忙しくなることでしょうが、主に関東に出荷される東北の花は、少し遅れてはいるものの生育は順調のようです。
これなら値段は心配したほど高くならないと思います。
しかし東北の生産者のかたには頭が下がります。
あのような状況で花作りをしていたのですから。
我々花屋もその努力に報いるよう頑張らなければ。