[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
さすがに仕入れ価格が少しだけ上がってきました。
入荷量が少ないんですよ、この寒さですからねぇ。
ただ、本当に小売りが売れないため、葬儀屋さんが使いそうな花以外は昨年に比べてかなり安いです。
しかし小売価格はと言うと、かなり高めの設定のお店が多く、高いから売れないのか、売れないから利益が出易いようやむなく高くしているのか…
それに比べて当店は新鮮な花がかなりリーズナブルです。
何故か?!
その訳は、花の種類が少ないこと。
あまり売れ筋ではない花まで大量に抱えてしまうと、当然回転が悪くなり廃棄率も上がります。
ああお金がもったいない、花の命がもったいない、という事態をできるだけ避けているのです。
それは花屋のイメージとしてはマイナスでしょうが、三代目はこのある種個性的な販売方法を変える気はないようです。
先週の続きみたいだけど、普通であることが必ずしもベストとは限りません。
これからは個性的な店だけが生き残れると三代目は思っています。
社会が成熟して皆が普通になって、今の流行はコレだと言えば皆コレを目指す普通大好きの日本人でさえ、心のどこかで他人と違う何かを求めている。
そこに訴えかけて、多くの人の共感を得られた店が繁盛する。
あれ?多くの人が共感したら没個性になるのか。
即ち、個性的なものってどんどん移り変わるということです。
即ち、個性的な状態を維持するのはかなり難しいということです。
でも、花屋に関しては、当店のようなやり方は多分どんな時代の中でも個性的だと思うのですが、どうでしょうか。
相変わらず切花は安く、冬でこんなに安いのは三代目の記憶にないほどです。
小売りで売れないから安いのであって、当店も当然、売れません-"-;
だって、1ヶ月以上持つんですから…
この時期いつもならよく売れるチューリップ、スイートピー、フリージア(いい匂いですね^^)もあまり売れず、健闘しているのは菊と百合ぐらいです。
菊でも、アナスタシアやピンポン等の変わったものは、例年ほどは売れません。
結局定番中の定番ばかりで。
花のように元々自然のものは、季節に合わせて楽しむのが本来の姿だと思うのですが…
何かこう、スタンダードなものばかりが売れるのは、大災害の後の安定志向つまり足元を固めて堅実に生きるが吉、みたいな傾向に関係があるのかなぁ。
もちろんそれってとても大事なことで良いことには違いないけど、何も花の選択にまで反映させなくても…って実のところどういう理由でそうなっているのか分かりませんが^^ゞ
昨年末、店頭に出て思ったのは、お客様の好みが結構限定的だということ。
当店はほとんどの花が1本売りOKなので、正月用のセット花束に更にお好みで花を足すお客様がたくさんいらっしゃったのですが、大抵は同じような組み合わせになっていました。
"普通"はどんなものかをどうやら気にしているらしい。
まあ持ちの良し悪しとかである程度絞られてしまうにしても、"普通"って何でしょうね。
そんなの人間が勝手に言ってることで、花たちはどんな組み合わせにされても何も気にしないはずです。
土に植える場合は、コンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)という相性の良い植物の組み合わせがありますが、切花は一度生命の元を断ち切られて第二の命をただ精一杯咲くためだけに生きるものですから。
"普通"を心の隅に置きつつも、"普通"に振り回されないでいたいものです。
切花は、入荷が少ないのにとても安いです。
小売店で売れないため入荷量が減り、特に小菊、スプレー菊の下落がひどい。
このあたりの品目の生産者は、来年は作付けを減らすでしょう。
さて、1月23日は旧暦の正月、つまり春節です。
三代目の友人が中国の珠海から日本に帰国しました。
話を聞くと、中国は日本の報道以上に景気が悪く、現地の日本企業もかなり業績が落ちているそうです。
しかしマンションの建設ラッシュは凄まじく、一体誰が住むのかと友人は不思議がっています。
やっぱりと言うか、かつて日本であったことが中国でも起こりつつあるようです。
人数が多い分弾ける泡もさぞ巨大だろうということは、想像に難くありません。
「地道」という言葉を忘れた商売人も大勢いるはずです。
妄想に駆られて湯水の如く散財してきた者の末路は…
普通にやっていても、いつどうなるか分からないのにねぇ。
西宮ガーデンズで結構長期に亘っていつ見ても行列だったコールドストーンクリーマリー、先日はただのアイスクリーム屋さん状態でした。
果たして、暖かくなったらあの行列は戻ってくるのでしょうか。
商売は恐ろしいです。
新年は1月6日より今日まで、全く売れません><
何故か?!
…分かってるんです。
切花の持ちが呆れるほどいいのです。
毎年、年始は売れないものですが、今年は別格です。
昨日実家へ行ってみると、12月中旬に持って行った花のほとんどが健在で、特に千両なんて「新入りです」とでも言いたげなフレッシュな顔をして花瓶に収まっておりました。
ただ三代目の話によれば、アイリスだけは失敗だそうで。
いつも仕入れている産地のものが特別高かったため、違う産地のを仕入れてみたところ、どうも開花しづらいようです。
全く商売は難しい…
何軒かの量販店に至っては、未だに年末の花を置いています。
これは花がよく持つからというより、年末商戦で苦戦したからなのでしょうが。
なんか、予言通りやなぁ。
新年を迎えた切花のセリ、洋花以外はとても安値でした。
洋花は年末から高く、その傾向はしばらく続くと思われます。
さて、年明けの店内の片付けが予定通り済んだので、三代目と私は東京へ行ってきました。
神戸に比べれば景気がよさ気な東京の実際を見てみたい、特に同業はどんな感じなのかと興味津々です。
同業といえば、多店舗展開で乗りに乗っているイメージのあるオランダ屋さんと青山フラワーさんも見てきましたよ。
で、感想は…
「よっしゃ」
我々個人の花屋でも、大手と競争できると確信しました。
恵まれた立地で、買いやすいセルフサービスを基本としているのはいいけど、廃棄率はかなり高そう。
今年の仕入れが始まれば、否、新しい花が入る前でも、あの花たちはあの値段では売れないでしょう。
それに、商売は売り上げではなく利益です。
立地条件の良さは高い家賃に繋がり、手に取りやすいよう短く纏めてセットした花は可愛らしいラッピング諸共売れなければ丸ごと無駄になる。
それらを補って余りある売り上げをコンスタントに叩き出すのは、うーん。
年末から現在に至るまで、心穏やかな三代目です。