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この彼岸は、各地の花屋さんのブログや当店を含めた近隣の花屋さんの売れ方から判断すると、関東は健闘し関西は苦戦したようです。
これはお盆が関東は7月、関西は8月で、関西人は「ついこないだお墓参りしたとこやし、まあええかモード」に陥りやすいからかも知れません。
しかし、どこの花屋さんにも共通して言えるのは経営が厳しいらしいということ。
花は必需品ではない上に、売れる時期が彼岸、お盆、正月前、母の日と大体決まっていて、しかも最近はそれらの時期になると仕入れ値がやたらと高くて利益を出しにくいのが原因でしょう。
三代目の親世代なんて、その物日(ものび)に大きく儲けて後は遊んでいたという羨ましい花屋さんも多かったと聞いています。
秋の彼岸のピークは、19日、20日であったと思われます。
普通は彼岸の中日とその前日が売れるのですが、今年は天気が悪かったせいか、前倒しで皆さんお墓参りに行かれたようです。
後は、23日に行けなくて25、26日に行く予定の人の需要が多少あるぐらいでしょうか。
今年は花屋にとって大変苦しい年です。
とにかく仕入れ値が高い!
従って利益が出ない!
来たる正月商戦も、千両がとても高くなるだろうし(猛暑で果物が不作なのと同じですよ)、沖縄の菊、小菊も気温が低下すれば花が咲かず供給不足で値上がりします。
三代目は、いろんな情報を集めてこの彼岸のように予約などの手を打ち上手に仕入れをしようと思っているようです。
相変わらず切花の仕入れ値は物凄く高いです。
しかしながら、売れるのはお盆同様墓花ばかりです。
それも、セットした一対1200円の商品だけ。
仏花は、普段の日と同じく350円ですが、恐ろしいぐらい売れません。
どうも皆、彼岸だというのに仏花を飾らないようです。
月命日どころか彼岸の花も節約モードに入ったか…
ってことは、1年間に仏花が売れるのはお盆と正月前だけ~?!
三代目の予言―水曜日のセリ以降、切花、特に今まで高かった小菊、リンドウが大暴落します。
リンドウ、小菊が、彼岸としては過去に経験がないぐらい高いです。
予想通りです
三代目はリンドウ、スプレー菊を予約しており、欠品もなかったので、何とか納得価格で当店自慢の墓花を販売できる見込みです。
その他の仕入れも工夫して、利益は薄いけれど花屋の本分を全うするよう頑張っています。
他店のブログを拝見しても皆とても困っている様子が窺えますが、花の消費拡大のためには、どの花屋さんもここが頑張りどころです。
三代目の予言は当たりそうですよ。
秋の彼岸は切花が高騰、特にリンドウは恐らくセリに出るのはごく少量でしょう。
産地が予約分を確保するのが精一杯だからです。
三代目も少しだけですが予約しています。
今年は本当に天候不順で作物は大不作となり、多くの人が困る年です。
まだ当分この状況は続くと思われます。
そんな中、当店のある商店街にまたしてもスーパーが開店します。
今でさえ思いっ切りオーバーストアなのに、これ以上競争が過熱すれば一体どーなってしまうのか!
何故、日本ではこんな風にお互いが潰し合いをするのでしょうか。
フランスなどは、政府が商店の出店を規制して、日曜日に開店できる業種も限られていてほとんどの店は営業できないと聞きます。
それでもバカンスだの何だのと、生活を楽しんでいるようです。
「規制」って、聞こえはあまり良くないけど、やっぱりある程度必要だと思うのですが。