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贈り物の花としてよく使われるのは、鉢物なら胡蝶蘭、切花なら薔薇にカスミソウが定番です。
お供えでは白くてどんな場面でもOKでしかも豪華なカサブランカが人気です。
しかし昔に比べて薔薇やカサブランカに対する高級品のイメージは薄れてきており、実際当店でも最高級の新潟県十日町産のカサブランカは600円前後(!!)、薔薇は季節限定で100円前後で販売しています。
デフレの影響と輸入切花の増加のお陰で、こんな価格もアリなんです。
一般消費者が日常的に花を買う世の中になる絶対的な条件は、やはり花の低価格化だろうと思っていましたが、今、正にそうなりつつあるようです。
レインボーローズという薔薇があります。
オランダで開発され、日本にも輸入されています。
結構高価で当店ではまだ取り扱ったことがありませんが、もう少し安くなれば仕入れてみようと三代目は考えています。
最近はコロンビアやケニアから品質の良い薔薇が数多く入ってきて、日本の薔薇農家と競合しています。
今後韓国からもスプレー薔薇がやってくるので、高かった薔薇の値段も下がってくるでしょう。
薔薇は姿形といい香りといい魅力的な花ですが、どうしても日持ちしないので、鮮度命の当店は冬場しか取り扱いません。
革命的に長持ちする薔薇が開発されれば、きっともっと売れると思うのですが。
実は数年前レインボーローズが出回り始めた頃、私は実物が見てみたくて他店(!)のネットショップで数本買ったことがあります。
大振りでカラフルでとても素敵な薔薇だけど、こんなに色を吸わせて加工してある上遥々オランダから来たのだからあまり長くは楽しめないだろうと思いながら、毎日眺めていました。
ところがこれが驚いたことに予想に反して一般的な薔薇よりもずっと長持ちしたのです。
もしかしたら、私の心を読み取った薔薇が奮起して頑張ったのかもしれません。
野菜が高い高いとニュースでしきりに取り上げられていますが、切花だって高いんです。
野菜と違って必需品ではないので、話題になりにくいのは仕方ないですけどね-"-#
しかし、業務用に使われるトルコキキョウ、カスミソウ、薔薇などを除けば、盆や彼岸に比べるとかなり落ち着いてきています。
先日バラエティ番組を見ていると、全国の都道府県民のいろいろなことに費やす金額のランキングから、兵庫県民は何かにつけて結構節約志向、つまり全国で5本の指に入るぐらいの「ケチ」であるという実態が浮かび上がってきました。
面積が広く北と南、東と西では文化も消費傾向も違っているだろうし一括りにはできないけれど、最も人口の密集している神戸で震災があったことが大きく影響していると思えてなりません。
再建のためとは言え莫大なローンを抱えていては、そうそう贅沢する気にはなれない。
当然消費も低迷する。
それなのに、神戸という土地柄のイメージが良いのか、次から次へとお店がやって来ます。
一体何を当てにしてるのやら…
三代目のように、長年続いてありがたいことに少なからずお得意様もいてここで頑張るのが多分ベストなたくさんの店が大苦戦しているというのにねぇ。
ところで、京都の老舗和菓子屋「出町ふたば」は有名な行列店です。
この間、こちらの豆餅を初めて食べてとても美味しく感心しました。
昔々京都に住んでいた母に聞けば、学生時代毎日ふたばの横を通って通学していたが当時からよく売れていたそうです。
やはり商売で成功するためには、あまり手を広げずそこにしかないものを提供することが重要のようです。
当市場の焼き魚屋さんが、9月末で店を畳んでしまいました。
何十年と続いていたのに…とても寂しいです。
近所で閉店する店は他にもたくさんあります。
時代の流れと言ってしまえばそれまでだけど、う~ん…
それに比べて、三代目の友人が働いている中国では小売業の勢いは凄まじく、消費が活発です。
今後も、かつての日本がそうであったように浮き沈みを繰り返しながら行き着くところまで行くのでしょう。
すっかり成長し切ってしまった日本では、切花の売り上げも年々落ちています。
東京の大田花きの社長によれば、神戸よりは景気が良いと思っていた東京の生花店でさえも競争に巻き込まれて経営が大変厳しいそうです。
低価格だけで戦おうとすれば、財力のない店はどんどん脱落していきます。
そんな原始的な手法ではなく、もっと何か違うことでいきなりブレイクするかもしれない。
いや、ブレイクしなくてもじわじわ回復するかもしれない。
まだまだ伸び代はある。
そう信じています。
大分涼しくなってきましたが、相変わらず市場に入荷する切花の量は少ないです。
特に薔薇、トルコキキョウ、オリエンタル百合、カスミソウが少なく大変高価です。
その反面、彼岸の出荷に間に合わず遅れていた菊、小菊、リンドウは入荷が多く、比較的安いです。
そのうちにこれらの出荷も終わり、また高くなるでしょう。
先日も割と盛況なスーパーの切花売場を見たところ、そこだけ人がいなくてまるで別空間のような気がしました。
こんな調子ではスーパーから切花売場がなくなるかもしれません。
さて、現在中国で働いている三代目の友人が国慶節の休暇で1週間だけ日本に帰国中です。
彼は帰国の度に、日本は美しい、日本人でよかった…と言います。
その同じ言葉を、アメリカから帰国中のプロゴルファーの宮里藍さんがブログに書いていました。
私達の多くは日本の中で大半の時を過ごすので、そのことになかなか気付けないように思われます。
当たり前のようでも実は結構稀有な巡り合わせで幸せだったりすることってありますよね。
夕食にトマトシチューを作っていると…なんか、ナスビの断面が4つ葉のクローバーや!
めでたしめでたし^^
こういうのを「ちあわせ」(小さな幸せ)と言うそうです。