戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。
種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。
三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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これらの共通点は何でしょうか。
答えは、イモムシがいること(´Д`)
鑑賞用の花には食べる野菜と違って農薬がよく使われますが、それにもかかわらず虫の天下になってしまっていることが多々あります。
やたらとかじられた跡や糞があれば、大抵は近くに犯人?が身を潜めています。
どちらも葉が柔らかく食しやすそうなので、親は子の健やかな成長を願ってまずは孵化直後から食べ物に困らない場所に卵を産み付けるのでしょう。
人間の親の中には子に食事を与えず放置する不届き者もいるというのに、何と立派なことか!
そして、イモムシは食べ物に囲まれて恵まれた環境とはいえ誰の手も借りずに自分だけの力でたくましく葉から葉へと這い回りモリモリ食べモリモリ排泄し、やがて自分だけの力で糸を吐いて家を作りさなぎとなり親になっていくのです。
ゆめゆめ虫けらなどと侮ってはいけません。
しかし、しかしですよ、花屋にはこれらの尊い生命活動に水を差さざるを得ないという宿命があります。
一生懸命食事中のもの、葉の陰でまったり休憩中のものを容赦なくつまみ上げて、おととい来やがれっ!と店の外へ投げ飛ばす。
しかも皮肉にも当店ではただ一人イモムシを素手で触り掌に乗せて遊べる『平成の堤中納言物語の虫愛づる姫君とは呼ばれなかった私』しか、この技を繰り出すことができないのです。
そんな矛盾と闘いながら、花屋の本当の敵は何なのかを探る日々であります。
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