Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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春恒例の新芽問題が落ち着き、今は花も咲き、見た目もちょっと嬉しい榊です。
それにしても、この榊やヒサカキ(アオキ、シャシャキ、ビシャコ、下草などともいう)、どういう訳か花は裏側に付くんやねー

と、誰が見ても安全な話題はここまでとして…

えーと、「小さな矛盾」シリーズ、とでも申しましょうか。
最近まで私は4頭ものイモムシ〔注1〕を飼育しておりました。
イモムシケムシと言えば、花屋の天敵です。
店では発見し次第迷わず捕獲して投げ飛ばす相手(親は全く別の虫だけど同じイモムシケムシってことで)を、あろうことか大切に保護し世話をしている…
実家の小さい鉢植えのユズの葉をアゲハチョウの幼虫たちが寄ってたかって食べてしまうので、取り敢えず卵は葉から落とし、見つけた幼虫5頭全てを少しのユズの小枝と共に連れ帰ったという訳です。
ところで、連れてきたのは5頭なのに何故4頭か?
それは、当初から食が細くおとなしかった1頭が他界、という残念な事情によります。

アゲハチョウの成長過程には、結構わかりやすいステージがあります。
まず、卵から孵化した状態が1齢、その姿は正にケムシです。
その後約3~7日毎に脱皮を繰り返し5齢(終齢)〔注2〕まで進化します。
2~4齢はケムシというよりは滑らかでないイモムシ、5齢ですっきりしたイモムシへと鮮やかな変貌を遂げます。〔注3〕
更に5~7日で移動しなくなり蛹(さなぎ)の前段階である前蛹(ぜんよう)という形態になり、更に更に1日後そのままの場所で脱皮し蛹になります。
そして春や夏の蛹は1~2週間後、秋の蛹は越冬し暖かい春になってから、立派なアゲハチョウに羽化するのです。

今現在、かつてのイモムシたちは4頭とも無事蛹になり、静かにその時を待っております。
ここまで来るのにいろいろと苦労あり発見あり、ぱっとしない花屋の毎日が、天敵と言われるものたちのお陰でとても興味深く楽しく癒されるものであったのは何とも不思議な巡り合わせであります。

さて、来月はこの蛹たちのその後その他を、満を持して画像付き〔注4〕でお話ししようと企てていますので、お楽しみに~^0^

〔注1〕本来イモ類の葉を食べる幼虫を指すそうです
〔注2〕稀に6~7齢まで脱皮することもあるようです
〔注3〕チョウの種類によって幼虫の色や形はさまざまです
〔注4〕閲覧注意なので予告します^^;
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「樋口生花店」

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