Kobe Shitamachi No Hanaya 忍者ブログ
戦後間もない昭和23年創業、よそ行きの花、特別な時の花ではなく、お家で日常的に楽しんでいただける花、毎日神棚や仏壇にお供えする花を得意としております。 種類は多くありませんが、新鮮で長持ち、しかも納得価格です。 三代目とその妻の、花絡みのボヤキをどうぞ…
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7月6日、6月26日蛹になった『A』がやっと羽化しました。

今度は蛹から羽の模様が透けて見えたので、そろそろかと思っていたものの、2日前の『B』と違ってほとんど動かず、またしても気付いた時には蝶々でした。
しかも、勝手に『C』の陣地に乗り込んでいました^^;
女子です。

『B』より3日早く終齢になりながら1日遅れで蛹になり、蛹の期間も1日長い、のんびりさんはおとなになってもやっぱりのんびりさんで、手に乗せると飛んでみようともせず長い間私の手と腕を行ったり来たりして遊んでおりました。
ようやくパタパタと飛び上がってもすぐに降りてきます。
でももう羽もすっかり乾いているし、特に不都合もないようなので外へ連れ出すと、ふわっと飛んでブロック塀に羽を広げて張り付いてしまいました。
まだ乾かし足りないと思っているのか、とにかく慎重な性格のようです。
家を出入りしながら様子を見ていると、それから1時間ほど同じ場所でゆっくり羽を閉じたり開いたりして、遂に覚悟を決めたようにひらひら舞い上がっていきました。


『A』と外にいる間に、6月27日蛹化の『C』も蝶々に。
当然、その瞬間を見逃しました。
三連続見逃しはさすがに残念(´Д`)
この子も女子です。
ちょうどせっかちな『B』とのんびりさん『A』の中間ぐらいのペースで準備をし、当たり前のような顔をして飛び立ちました。
まだ『A』がブロック塀でのんびりしている時に、あてもなく飛んでいくのではなく、近くの高い木に落ち着ける場所を見つけて。

さて、唯一の放し飼い『きんかん』はどうなったのか。
順調に終齢まで育ち、前日は植木鉢の隅から隅まで歩き回り、この日前蛹になりました。

ところが、ここからが大変なことに!
前蛹は幼虫の柔らかい身体のままその場で動けないという極めて無防備な状態なので、小さな蜂にめちゃくちゃ狙われます。
目を離すとすぐ2~3匹やってきて止まり放題(゜Д゜)
彼女らの作戦は、幼虫の体内に卵を産み付け、蛹になった頃にその卵が孵化し、安全な蛹の中でチョウチョの材料食べ放題で元気に育った子孫をこの世に送り込むという、かなり卑怯なものです。
蜂に止まられた『きんかん』は、ちょっと迷惑そうにもぞもぞするぐらいであまり気にしていない様子。
何という鈍感力!
勿論私は『きんかん』が怒って(?)上半身をぶんぶん振るほど全力で蜂を追い払ったけど、もう手遅れかもしれない(><)
なるほど、自然に任せているとこうなってしまうのなら、アゲハの卵から成虫までの生存率1~2%にも納得です。
蜂だって本気です。
それでも諦めきれないので、植木鉢全体に虫よけネットを被せて下の方を紐でくくって金輪際良からぬ者が侵入できないようにしました。
これでダメなら、この子はそういう運命だった、キンカンの木が安全であることを教えるという大切な仕事をするために今まで生きてきたのだ、と思うことにします(´;ω;`)
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さて、アゲハの幼虫と暮らす日々の中、家の中でこんなものを発見!

悪いけど、あんたの面倒まで見られんわ、と外へ放り出す。

ところで何でこんな所に?
この時期、花にはいろんな虫が付き始めます。
きっと、三代目にくっついてきたのだ、と思っていました。
ところが、売れる前に湿気にやられそうになり三代目が「売れへん」と切ってしまったトルコキキョウの水を換えていると、

なんじゃこりゃー(`з´)
ちょうど幼虫の胴体が通れるぐらいの穴!
花弁を破って中を見ると、食い散らかした跡が(´Д`)
これはまさしく奴の仕業に違いない。
冤罪だったらごめんよ。
でも、野放しにしたら何かやらかしそうな奴だ。
正体も暴いたぞ!
ガマキンウワバ!多分…〔注〕

矛盾しているとわかっていても、花屋としてはああするしかないのです。

〔注〕トルコキキョウに付く幼虫を調べ、画像とも一致しているようなので…
初めての羽化に感心した日の夜、『おまけ』に動きがありました。

アゲハの幼虫は、蛹になる準備として直径3cmぐらいの葉っぱ色の軟便を出します。
今までに蛹化した4頭の内3頭のその場面を目撃しましたが、皆、なるべく辺りを汚さないように枝に乗っている状態でお尻だけを枝から外してべちゃーっと。
勿論、便の上を無頓着に歩いたりはしません。
やっぱり綺麗好きなんやー

で、『おまけ』も例に漏れずそうして体内をデトックスし、落ち着いて蛹になれる場所を探し徘徊を始めました。
敢えて自然のままではなく飼育しているのだから、こちらが管理できる安全な場所で蛹になってもらわなければ、ということで、1~2時間は大きい段ボール箱の中で自由に歩き回ってもらい、脱走しそうになったら目の前に棒やら板やらを差し出しそれに移ってもらい、と幼虫の主体性を保ちつつさりげなくこちらの都合に誘導して、そろそろ疲れたであろう頃に、持ち運びできる棒や板に止まるように仕向けます。
 しばらくは頭を上にして短く縮こまってじっとしていますが、おもむろに180度回転し、この体勢。
口から糸を出してお尻を固定する足場を作っているのです。
初めは全然見えないぐらい細い細い糸がだんだんと白い塊になっていき、これで大丈夫、と思ったら、また回転してそこにお尻をくっつけます。
 今度は打って変わってアクロバティックな動きで、帯糸(たいし)という輪っかを作ります。
 見えない糸を出して
 端は板にしっかり付けて
 もう一方の端も外れないように付ける。
 糸を手(?)で支えながら更に糸を重ねて太くして
 何度も繰り返して
 丈夫な糸の輪を作り
 下からくぐって
 背中のいい位置で止める。
 3時間後、安定した前蛹。
3対の手(脚)を合掌。
誰に教わるでもなく、実に上手に自分のことは自分でする。

 そして、概ね1日後、脱皮して蛹になるのです。
お疲れさん!
7月4日、6月25日蛹化の『B』がピクッと動きました。
おっ?!これは、羽化間近か?
蛹から羽の模様が透けて見えるようになるとその時だそうですが、蛹の色が茶色でわかりにくくて。
いつどうなるのか、初めてのことで見当が付きません。
そうは言っても、花屋兼主婦の私は家事をしなければ。
とその場を離れ、30分後戻ってみると、何と!!

立派なナミアゲハです!
女子です。〔注〕

羽をゆっくり開いたり閉じたり歩いたりして、2時間も経たないぐらいでバッサバッサと羽ばたきだしました。
この日は台風で、風は治まってるけど雨がなぁ、と困った時のネット頼みで調べると、小雨なら大丈夫らしい。
もしくは、暴れないよう暗い所に置くか、三角紙に入れる、とある。
うーん、暗くしても暴れないとは限らない、三角紙を作る材料も時間もない。
外は小雨、幼虫時代からせっかちだった彼女は、段ボール箱の中から「早く出して!あたしには時間がないの!」と訴えます。
アゲハの成虫の寿命は2~3週間(諸説あり)とか。
人は生き方を選べるけれど、蝶は選べない。
子孫を残すためだけに残りの命を使うのです。
私は表に出て『B』の箱の蓋になっているネットを外しました。
『B』は私のおでこに一瞬止まり、小雨の中あっという間に天高く飛び去りました。
数日前どこかのアゲハが近所の上空を舞っていたので、相手はすぐに見つかるでしょう。

嬉しいような、寂しいような。
あと7頭、心残りのないよう大切に育ててよーく観察しよう。

〔注〕ネットで調べたお尻の形で見分ける方法その他を採用
6月27日の初期メンバーは、それぞれこんな感じ。
 『A』。26日蛹化^^ 緑色です。
 『B』。25日何故か一番乗りで蛹化。何かとせっかちな子です。
 『C』。前蛹。表面が乾いてきているので、そろそろ脱皮しそう。
 『D』。蛹になる場所を探し中。すごい勢いで歩き回ってます。
そして26日『A』の蛹化を動画撮影しましたが、残念ながらファイルサイズが大き過ぎて載せられないので、動画から抽出したコマをどうぞ!
 脱皮7時間前の前蛹
 背中が割れて、角が出た!
 頭も出て
 背中に掛かった糸の下を皮がすり抜け
 うにうにと
 身をよじりながら
 抜け殻を
 振り落そうと
 動いて動いて
 落ちた!
 落ち着いた^^
脱皮直後のナミアゲハの蛹は、こんな柔らかくて綺麗な緑色の虫です。
ネコミミ付きでとてもかわいいのですが、デリケートなのでお手を触れないでくださいねー
これから段々表面が硬くなり、色も模様も複雑な緑や茶色に変わっていきます。

脱皮は毎度大変で、だけどどんなに苦労していても助けてやることもできず、ただただ見守るしかありません。
皮が途中で脱げなくなったり、糸が切れて落ちたりとか、危険もいっぱいで。
こうやって見ていれば、何かあったら救えることもありますが、野生のままではそうはいきません。
自然界は厳しいです。
小さなイモムシケムシでも、本当に偉いもんです。
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プロフィール
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Lantana
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自己紹介:
「樋口生花店」

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 水道筋3丁目1
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